ランダム化比較試験

子どもの近視進行を抑える低濃度アトロピン点眼(0.01%・0.03%)の効果を調べた無作為化試験(STAR試験)の24カ月成績

STudy of Atropine to Reduce (STAR) Myopia Progression in Children: 24-Month Results of a Randomized, Double-Masked, Vehicle-Controlled Trial of Atropine Sulfate 0.01% and 0.03.

どんな研究?

01 — Summary

ヨーロッパとアメリカで、3〜14歳の近視の子ども847人を、有効成分なしの点眼・アトロピン0.01%・0.03%の3群にくじ引きで分けて2年間調べた試験です。どちらの濃度のアトロピンも、近視が進む速さを有効成分なしの点眼よりわずかに遅らせました。とくに、もともと進行が速かった子どもで効果が大きい傾向でした。副作用ではまぶしさが多めでしたが、おおむね問題なく続けられました。

要点

02 — Key points
  • 01アジア以外(白人中心)の集団で行われた質の高い無作為化比較試験で、2年間の結果。
  • 02近視が進む速さは、有効成分なし群で年−0.44ディオプター、アトロピン0.01%で−0.31、0.03%で−0.32と、アトロピンの方がゆるやかだった。
  • 03もともと進行が速かった子どもでは、アトロピンによる差がより大きかった。
  • 040.01%と0.03%で効果はほぼ同程度だった。
  • 05主な副作用はまぶしさで、点眼をやめる割合は各群で大きな差はなかった。
読むときの注意 / Limitations

近視の進む速さを抑える差は1年あたり0.1ディオプター程度とわずかで、近視そのものを治すものではありません。観察できたのは2年間で、点眼をやめた後の戻り(リバウンド)や長期の効果はこの結果だけでは分かりません。アトロピン点眼は医療行為であり、使用は眼科医の診断と指示が必要です。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
ランダム化比較試験参加者を無作為に分けて比較する、信頼性の高い試験。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
ランダム化比較試験
エビデンス強度
ランダム化比較試験
掲載誌
Ophthalmology and Therapy
発表年
2026
DOI
10.1007/s40123-026-01341-0
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

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