幼児の新しい食べ物に対する情報探索・評価における確証バイアス
Confirmation bias in young children's information seeking and evaluation of novel foods
どんな研究?
01 — Summary幼児が新しい食べ物に対してどのように情報を探し、評価するかを調べた研究です。食べてみたいと思う食べ物に対しては好意的な情報を多く求め、そうでない食べ物には否定的な情報を多く集める「確証バイアス」が2段階で見られました。また、普段から食べ物を嫌がる子どもほど、好ましくない食べ物の肯定情報を信じにくい傾向がありました。これらの知見は、子どもの偏食を理解し、健康的な食習慣を促すための働きかけを考えるうえで参考になります。
要点
02 — Key points- 01幼児は食べてみたい食べ物については積極的に肯定的な情報を求め、嫌いな食べ物には否定的な情報を求める確証バイアスを示した
- 02食べ物への嫌悪度が高い子どもほど、嫌いな食べ物の肯定情報をより信用しにくかった
- 03情報の探索段階と評価段階の両方でこのバイアスが確認された(実験2: N=34、実験3: N=34)
各実験のサンプルサイズが34人と小さく、結果の一般化には注意が必要です。日本人を対象にした研究ではなく、確証バイアスを減らす実際の介入方法については検討されていません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 実験的観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Experimental Child Psychology
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.jecp.2026.106514
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related好き嫌い(偏食)の子どもの成長と体つき(長期的に見た研究)
好き嫌い(偏食、ピッキーイーティング)のある子どもの成長と体つきが、その後どうなるかを長期的に追って調べた研究です。偏食のある子どもの成長の経過は、全体としては心配のいらないものでした。ただし、一部の子はやせ気味になることがあり、早めに気づいて見守ることが大切だと示されました。
スウェーデンの就学前児童における回避・制限性食物摂取障害(ARFID)のスクリーニング研究
スウェーデンで2.5歳および4歳の健診を受けた645人の幼児の保護者を対象に、食べることへの強い回避や制限を特徴とする「ARFID」(回避・制限性食物摂取症)の有病率を調べました。スクリーニングとその後の診断インタビューから、幼児の約5.9%がARFIDと診断される可能性があると推定されました。ARFIDのある子どもは体重への影響より日常生活の支障(食事の場での困難など)が目立ち、神経発達の問題との関連も認められました。
中国の幼児における食の困難とその成長・発達への関連
中国4都市の1〜3歳児を対象とした横断調査で、食の困難(食べ渋り・偏食など)と成長・発達指標の関連を検討しました。食の困難を抱える子どもでは身長・体重などの成長指標が低い傾向が見られました。モントリオール小児病院食行動スケール(MCHFS)を用いて評価されています。