総説・その他

今日の水道水フッ素化:その利点と課題

Water fluoridation today: - benefits and challenges.

どんな研究?

01 — Summary

むし歯予防のための水道水フッ素化について、世界の状況をまとめた総説です。水道水フッ素化とフッ素入り歯みがきはどちらもむし歯予防に有効で、それぞれが互いの効果を高めると述べています。むし歯のリスクが高い人ほど恩恵が大きく、費用も低いとする一方、乳幼児期はフッ素の飲み込みを減らすために歯みがき粉の使い方への配慮が必要だとしています。

要点

02 — Key points
  • 01水道水フッ素化のむし歯予防効果は確立しているとする総説
  • 02水道水フッ素化とフッ素入り歯みがきは互いの効果を高め合う
  • 03むし歯リスクが高い人ほど恩恵が大きい
  • 04通常の濃度(1.5mgF/L以下)では健康への害はないとする
  • 05乳幼児期は歯みがき粉の量など使い方に配慮が必要
読むときの注意 / Limitations

総説(ナラティブレビュー)であり、研究を体系的に評価したものではないため、著者の選び方や解釈の影響を受けます。日本では水道水フッ素化は行われておらず、フッ素入り歯みがきやフッ素塗布が中心となる点に注意が必要です。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
総説・その他意見や解説など。研究データそのものではない場合がある。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
総説(ナラティブレビュー)
エビデンス強度
総説・その他
掲載誌
Frontiers in oral health
発表年
2026
DOI
10.3389/froh.2026.1745916
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2019 · システマティックレビュー・メタアナリシス(ランダム化比較試験のまとめ/コクラン)メタアナリシス

濃度の違うフッ素入り歯みがき粉と、むし歯予防(コクランのレビュー)

フッ素入りの歯みがき粉が子どものむし歯を防ぐかを、1年以上追跡したランダム化比較試験をまとめたコクランのレビューです。フッ素入りの歯みがき粉でみがくことは、フッ素なしに比べてむし歯をはっきり減らし、濃度が高いほど予防効果が大きいことが示されました。ただし濃度が高すぎると、発達中の歯に白い斑点(歯のフッ素症)が出るリスクもあります。

2013 · システマティックレビュー・メタアナリシス(ランダム化比較試験のまとめ/コクラン)メタアナリシス

フッ素塗布(フッ素バーニッシュ)と子どものむし歯予防(コクランのレビュー)

歯科などで歯の表面に塗るフッ素(フッ素バーニッシュ)が、子ども・思春期のむし歯を防ぐかを、ランダム化比較試験をまとめたコクランのレビューです。フッ素の塗布は、乳歯・永久歯のどちらでも、むし歯を有意に減らす効果が示されました。フッ素入り歯みがきと並ぶ、確かなむし歯予防の方法の一つです。

2024 · システマティックレビューメタアナリシス

不健康な飲食物の摂取と、子どものむし歯(システマティックレビュー)

砂糖の多い食品や飲み物など、健康によくない飲食物の摂取と、子どものむし歯との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。10歳以下の子どもでは、こうした不健康な飲食物の摂取がむし歯のリスクを高めることが示されました。