フッ素塗布(フッ素バーニッシュ)と子どものむし歯予防(コクランのレビュー)
Fluoride varnishes for preventing dental caries in children and adolescents
どんな研究?
01 — Summary歯科などで歯の表面に塗るフッ素(フッ素バーニッシュ)が、子ども・思春期のむし歯を防ぐかを、ランダム化比較試験をまとめたコクランのレビューです。フッ素の塗布は、乳歯・永久歯のどちらでも、むし歯を有意に減らす効果が示されました。フッ素入り歯みがきと並ぶ、確かなむし歯予防の方法の一つです。
要点
02 — Key points- 01ランダム化比較試験をまとめたコクランのレビュー
- 02歯に塗るフッ素は乳歯・永久歯のむし歯を有意に減らす
- 0316歳までの子ども・思春期が対象
- 04フッ素入り歯みがきと並ぶ確かな予防法
研究によって塗る回数や濃度、対象の年齢が異なり、効果の大きさには幅があります。フッ素塗布は歯科で行うもので、家庭でのフッ素入り歯みがきや食生活と組み合わせることが大切です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス(ランダム化比較試験のまとめ/コクラン)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Cochrane Database of Systematic Reviews
- 発表年
- 2013
- DOI
- 10.1002/14651858.cd002279.pub2
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related濃度の違うフッ素入り歯みがき粉と、むし歯予防(コクランのレビュー)
フッ素入りの歯みがき粉が子どものむし歯を防ぐかを、1年以上追跡したランダム化比較試験をまとめたコクランのレビューです。フッ素入りの歯みがき粉でみがくことは、フッ素なしに比べてむし歯をはっきり減らし、濃度が高いほど予防効果が大きいことが示されました。ただし濃度が高すぎると、発達中の歯に白い斑点(歯のフッ素症)が出るリスクもあります。
妊娠中と乳幼児期の口の健康についての、母親の知識:システマティックレビュー
妊婦が自分や子どもの口の健康についてどれくらい知っているかを調べた26件の研究をまとめたレビューです。多くの妊婦で、乳幼児のむし歯予防や、いつから歯みがきを始めるか、最初の歯科受診の時期などについての知識が十分でないと報告されました。むし歯の原因菌が赤ちゃんにうつることへの理解も乏しく、妊娠期からの口の健康教育の必要性を指摘しています。
今日の水道水フッ素化:その利点と課題
むし歯予防のための水道水フッ素化について、世界の状況をまとめた総説です。水道水フッ素化とフッ素入り歯みがきはどちらもむし歯予防に有効で、それぞれが互いの効果を高めると述べています。むし歯のリスクが高い人ほど恩恵が大きく、費用も低いとする一方、乳幼児期はフッ素の飲み込みを減らすために歯みがき粉の使い方への配慮が必要だとしています。