COVID-19パンデミックが子どもの発達に与えた影響:パンデミック前・中・後の比較
Effect of the COVID-19 pandemic on child development: comparing pre- and post-pandemic developmental process levels
どんな研究?
01 — SummaryCOVID-19パンデミック中に18〜24か月だった子どもたちを36〜42か月まで追跡した研究です。パンデミック中に見られた言語発達への影響は36〜42か月時点では解消していましたが、新たに運動発達の発達指数の低下が確認されました。この運動への影響がパンデミックによるものか他の要因かは、さらなる検証が必要とされています。
要点
02 — Key points- 01パンデミック中に見られた言語発達への影響は36〜42か月時点では消失していた
- 0236〜42か月時点で初めて運動発達の発達指数の低下が観察された
- 03運動発達への影響の原因はパンデミックか他の要因かまだ不明
単一コホートの縦断研究であり、対照群との比較に限界があります。運動発達の低下がパンデミック由来かどうか断定できません。観察研究のため因果関係は示されていません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Frontiers in Psychology
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3389/fpsyg.2026.1703384
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedCOVID-19パンデミックが乳幼児の発達に与えた縦断的影響:後ろ向きコホート研究
パンデミック前後に生まれた米国の子ども604人の24か月時点の発達を比較した研究です。パンデミック中に生まれた子どもは、コミュニケーション・個人・社会的スキルのスコアが低く、微細運動の遅れの割合も高い傾向が見られました。男児では言語と微細運動の遅れがより顕著でした。
コロナ前・禍中・禍後における子どもの言語・社会情緒発達:オランダYOUthコホートより
生後5か月〜4歳の子ども2,166人を対象に、コロナ前(2015〜2020年)・禍中(2020〜2022年)・禍後(2022〜2023年)に分けて言語・社会情緒発達を比べた大規模コホート研究(オランダ)です。禍中の子どもは語彙や社会情緒の発達スコアが低い傾向がみられましたが、禍後には一部の指標で回復がみられました。コロナ禍の社会的制限が幼児期の発達に影響を及ぼした可能性を示しています。
幼児のスクリーンタイム中における親のコミュニケーション戦略:共同メディア視聴のスコーピングレビュー
幼児がスクリーン(テレビ・タブレットなど)を見ている際に親が一緒に関わる「共同メディア視聴(JME)」について、26の研究を系統的にまとめました。親が社会的学習の考え方に基づいて子どもと対話しながら視聴する戦略が最も多く報告されており、子どもの言語・認知・社会情動的発達の改善と関連していました。ただし、研究の数やデザインにばらつきがあり、どの戦略が最も効果的かを確定するにはさらなる研究が必要です。