メタアナリシス

運動は子ども・思春期の「注意力」を高めるか(ランダム化比較試験のまとめ)

Exercise Interventions and Attentional Performance in Children and Adolescents: Evidence from Randomized Controlled Trials.

どんな研究?

01 — Summary

8〜17歳を対象に、運動の取り組みが「注意力」にどう影響するかを、9件のランダム化比較試験からまとめたシステマティックレビューです。運動によって、集中力・選択的注意・持続的注意・処理速度などがおおむね一貫して改善していました。短時間の運動でも効果が見られ、長く続けるほど安定した改善につながる傾向でした。

要点

02 — Key points
  • 018〜17歳・9件のランダム化比較試験をまとめたレビュー
  • 02運動が集中力・注意力・処理速度の改善と一貫して関連
  • 03短時間の運動でも効果、長期だとより安定
  • 04学習や行動の土台となる注意力に注目
読むときの注意 / Limitations

含まれた試験は9件と多くなく、運動の種類や測り方はさまざまです。短期的な効果が中心で、長期や学業成績への影響は別途検討が必要です。効果の大きさは研究によってばらつきます。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
メタアナリシス複数の研究をまとめて分析。最も信頼性が高いとされる。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
システマティックレビュー(ランダム化比較試験)
エビデンス強度
メタアナリシス
掲載誌
Sports (Basel)
発表年
2026
DOI
10.3390/sports14040139
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2026 · メタアナリシス(ランダム化比較試験のまとめ)メタアナリシス

運動は子ども・若者の学業成績によい?(メタアナリシス)

体を動かす活動(運動)が、8〜19歳の子ども・若者の学業成績にどう関わるかを、15件のランダム化比較試験をまとめて調べた研究です。運動には、算数や読みの成績をわずかに高める効果がみられました。全体的な学業成績にもよい傾向がありましたが、研究数が少なく、つづり(スペリング)でははっきりした効果はありませんでした。運動が学習の妨げになるのではなく、むしろ少し後押ししうることを示しています。

2026 · システマティックレビューメタアナリシス

スポーツへの参加は、子ども・思春期の心と社会性によい影響があるか(システマティックレビュー)

スポーツ(ルールや目標のある、組織だった運動)への参加が、子どもや思春期の子の心の健康や社会性にどう影響するかを、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。スポーツは、体を動かすだけでなく、考える力や仲間との関わりの機会も伴うため、心理面・社会面によい影響をもたらしうると整理されました。

2026 · ランダム化比較試験ランダム化比較試験

自転車(サイクリング)運動は、自閉スペクトラム症の子どもの実行機能を高めるか(ランダム化比較試験)

自閉スペクトラム症(ASD)の子ども51人(平均約9歳)を対象に、2週間・8回の自転車(サイクリング)運動プログラムの効果を調べたランダム化比較試験です。サイクリング運動によって、計画や注意の切り替えなどの「実行機能」が改善し、その効果には自律神経の働き(心拍変動)が関わっていることが示されました。