乳児期における概日リズム成熟と腸内細菌叢のバイオマーカーとしての便中メラトニン
Fecal melatonin as a biomarker of emerging circadian maturity and gut microbiota in infancy
どんな研究?
01 — Summary生後3・6・12か月の乳児を対象に、便中のメラトニン(体内時計に関わるホルモン)と腸内細菌の多様性・睡眠の関係を調べた観察研究です。便中メラトニン量は月齢とともに増え(ただし個人差が大きい)、特定の腸内細菌の種類とも関連していました。腸内細菌と体内時計の発達が連動している可能性を示す研究です。
要点
02 — Key points- 01便中メラトニン量は生後3〜12か月にかけて増加し、体内時計の発達を反映する可能性がある
- 02便中メラトニンと腸内細菌の多様性や特定の菌種との間に関連がみられた
- 03排便のタイミングや前回排便からの時間など時間的な要因が便中メラトニン量に影響していた
観察研究であり、便中メラトニンや腸内細菌と睡眠の因果関係は断定できません。個人差が大きく、乳幼児の便を用いた測定には技術的な限界があります。サンプル数や研究デザインの詳細が限られており、結果の一般化には慎重さが必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(縦断的)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- npj Biological Timing and Sleep
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1038/s44323-026-00080-6
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母乳の概日リズム組成:乳児のクロノニュートリションへの自然な出発点
母乳は1日のなかで成分が変化し、夜の母乳にはメラトニンやトリプトファンが多く、昼の母乳にはコルチゾールが多く含まれることが示されています。このような昼夜の組成の違いが、赤ちゃんの睡眠・覚醒リズムの形成を助けている可能性があります。母乳は「クロノニュートリション(食事のタイミングによる生体リズムへの影響)」の観点からも重要な食物といえます。
睡眠・腸・脳の連携と乳幼児期の発達:ナラティブレビュー
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