惑星健康食(プラネタリー・ヘルス・ダイエット)への順守と子ども・思春期の認知行動障害リスク:後向きコホート研究
Planetary health diet adherence and risk of cognitive-behavioral disorders in children and adolescents: a retrospective cohort study
どんな研究?
01 — Summary環境にも人にも優しい食事パターン(野菜・豆類・全粒穀物が多く、赤肉・砂糖が少ない「惑星健康食」)への順守度が高い子どもは、認知や行動の問題が生じるリスクが低い傾向があることを示した後向きコホート研究です。食事の質が子どもの心の健康にも関係する可能性を示しています。
要点
02 — Key points- 01惑星健康食への順守度が高いほど認知・行動障害のリスクが低い傾向が見られた
- 02野菜・豆類・全粒穀物が多く赤肉・砂糖が少ない食事パターンが評価された
- 03子ども向けに適応した食事指標(PHDI-C)が使用された
後向きコホート研究であり因果関係は示せません。食事の評価が質問票ベースで誤差が生じやすく、認知行動障害の評価方法の詳細も限られています。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nutrition Journal
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12937-026-01325-7
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related腸内細菌と西洋型食事パターンは子ども・思春期の行動問題と関連する:横断研究
5〜17歳の子ども335人を対象にした研究で、西洋型の食事(野菜・果物が少なく加工食品が多い)を続けている子どもは行動上の問題が多く、腸内細菌の多様性も低い傾向があることが示されました。腸内細菌が食事と行動問題を仲介している可能性も示唆されています。ただし因果関係の向きは断定できません。
超早産児への高用量DHA経腸投与と神経発達:システマティックレビュー・メタアナリシス
29週以下で生まれた超早産児を対象に、高用量のDHA(ドコサヘキサエン酸)を経腸投与したRCT3件(計2,028人)をまとめたメタアナリシスでは、認知スコア全体への明確な改善効果は認められませんでした。ただし、大規模な1試験では5歳時点でわずかに高い認知スコアが確認され、軽度の運動・認知障害リスクの低下も示されました。否定的な影響はなかったと報告されています。
早産児の母乳育児と神経発達のアウトカム:システマティックレビューとメタアナリシス
早産で生まれた赤ちゃんを対象に、母乳育児がその後の神経発達とどう関わるかを調べた研究をまとめたものです。16件(うちランダム化比較試験は1件、残りはコホート研究)を解析した結果、母乳をあげた群は、まったくあげなかった群に比べて、長期的な認知の得点が高い傾向や、発達の遅れのリスクが低い傾向がみられました。一方で、運動の発達への影響ははっきりせず、また母乳と母乳ドナーミルクのどちらが優れているかも明確ではありませんでした。