超早産・中等度〜後期早産・正期産児における自発運動の軌跡と1歳時点の発達アウトカムの関連
Trajectories of detailed general movements and their association with one-year developmental outcomes in very preterm, moderate-to-late preterm, and term infants
どんな研究?
01 — Summary早産児91人と正期産児42人を縦断的に追跡し、自発運動(general movements)の評価スコアと1歳時点の発達(認知・言語・運動)の関連を調べました。超早産児(32週未満)は正期産児より運動スコアが低く、1歳時点での認知・言語・運動の発達スコアも低い傾向がありました。生後3〜5か月ごろの運動最適性スコア(MOS-R)は後の発達アウトカムとの関連がより強いことが示されました。
要点
02 — Key points- 01超早産児(32週未満)は1歳時点の認知・言語・運動スコアがいずれも低かった
- 02生後3〜5か月のMOS-Rは認知・言語・運動のすべての発達と有意な相関を示した
- 03早期の自発運動評価が神経発達リスクの早期発見に役立つ可能性がある
単施設の前向き研究でサンプル数(n=133)が限られる。早産群と正期産群のサンプル数に差がある。1歳時点での評価であり、長期的な発達アウトカムへの示唆は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- European Journal of Pediatrics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1007/s00431-026-06971-x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related低・中所得国における早産児の長期神経発達アウトカム有病率:72,974人のメタアナリシス
低・中所得国12か国の47データセット(72,974人の早産児)をまとめたメタアナリシスで、何らかの神経発達障害の推定有病率は16%、脳性麻痺は5%でした。発達遅延(各領域)の有病率は8〜13%であり、在胎週数と出生体重が低いほど有病率が高くなりました。
早産児における出生後の甲状腺刺激ホルモンの変化と神経発達
在胎32週以下で生まれた早産児222人を対象に、出生後の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の推移と2歳時点の神経発達との関係を調べました。TSHが持続的に低い、または退院時に向けて低下した群では、神経発達の障害リスクが明らかに低い傾向がありました。一方、TSHが持続的に高かったり上昇したりした早産児では、脳のネットワーク(前帯状回・前頭葉)の発達に違いが見られました。
新生児の血糖値の指標と2歳時の神経発達アウトカム
低血糖リスクのある新生児(後期早産児・正期産児)を含む3つのコホートを用いた研究で、新生児期の血糖値のどの指標(最低値・平均値・変動性など)が神経発達の遅れと最も関連するかを調べました。全体として、より詳細な血糖の変動指標も含めた複数の測定方法を比較した結果、特定の指標が2歳時の発達アウトカムを最もよく説明するかはまだ明確でないことが示されました。