乳幼児期の食事の問題と幼児・学童期の食事の質:前向きコホート研究
Feeding problems in infancy and diet quality in later childhood: a prospective cohort study
どんな研究?
01 — Summaryニューヨーク州の約5000人の子どもを18〜24か月から9歳まで追跡した研究です。18か月・24か月時点で食事の問題(泣く・食べ物の拒否など)が多かった子どもは、その後の幼児期・学童期(7〜9歳)においても食事の質が低い傾向がありました。乳幼児期の食行動は長期的な食習慣と関連している可能性があります。
要点
02 — Key points- 0118か月・24か月時点の食の問題スコアが高いほど、30〜36か月時点の食事の質スコアが低下した
- 02この関連は7〜9歳時点でも持続しており、幼児期の食行動の影響が小学生まで続く可能性がある
- 03保護者の学歴・在胎週数・母乳育児期間などを調整してもこの関連は維持された
食事の問題および食事内容はいずれも保護者からの自己申告であり、客観的測定ではない。観察研究のため因果関係は示せない。米国単一地域のコホートであり一般化に限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nutrition Journal
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12937-026-01311-z
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedHEI-Toddlers-2020を用いた12〜24か月の幼児食の質の変化:前向きコホートの二次解析
アメリカの166人の幼児を対象に、12か月と24か月時点の食事の質を評価した研究です。両時点ともに食事の質は推奨水準を下回っており、12か月から24か月にかけて野菜摂取量が減り、精製穀物と添加糖の摂取量が増える傾向がみられました。幼児期早期から健全でない食パターンが定着しはじめる可能性が示されました。
母乳育児はその後の食べ方とどう関わるか:CoAlHaS研究
スペインの子ども574人を生まれたときから追いかけ、生後1年間の授乳のしかたと、4歳・6歳のときの食事の質との関連を調べた研究です。生後6か月までの完全母乳は、6歳時点でも超加工食品(スナックや甘い加工品など)を多く食べる割合の低さと関連していました。小さいころの食べ方が、その後の食習慣の土台になりうることを示しています。
幼児期の食べ方のパターンと、その後の食事の質との関係(オランダのコホート)
オランダの出生コホート研究で、2552人の子どもの生後7か月から3歳までの食べ方のパターンと、10〜11歳のときの食事の質との関係を調べました。幼いころに果物・野菜などをよく食べるパターンの子は、10〜11歳でも同じような食品をよく食べる傾向があり、幼児期の食習慣がその後にもつながる可能性が示されました。