母乳育児はその後の食べ方とどう関わるか:CoAlHaS研究
Effect of breastfeeding on dietary patterns in early childhood: the CoAlHaS study.
どんな研究?
01 — Summaryスペインの子ども574人を生まれたときから追いかけ、生後1年間の授乳のしかたと、4歳・6歳のときの食事の質との関連を調べた研究です。生後6か月までの完全母乳は、6歳時点でも超加工食品(スナックや甘い加工品など)を多く食べる割合の低さと関連していました。小さいころの食べ方が、その後の食習慣の土台になりうることを示しています。
要点
02 — Key points- 01スペインの子ども574人を追跡したコホート研究
- 02生後6か月までの完全母乳が、6歳での超加工食品の少なさと関連
- 0312か月まで母乳を続けることも、やや弱い予防的な関連
- 04小さいころの食べ方が後の食習慣の土台になりうる
観察研究のため、授乳のしかたと後の食事の質の関連を示すにとどまり、因果関係を証明するものではありません。食事は保護者の質問票による報告で、家庭の食環境や生活習慣など他の要因も関わります。対象はスペインの1つの集団で、日本にそのままあてはまるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(追跡観察)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- European journal of nutrition
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1007/s00394-026-03985-x
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼児期の食べ方のパターンと、その後の食事の質との関係(オランダのコホート)
オランダの出生コホート研究で、2552人の子どもの生後7か月から3歳までの食べ方のパターンと、10〜11歳のときの食事の質との関係を調べました。幼いころに果物・野菜などをよく食べるパターンの子は、10〜11歳でも同じような食品をよく食べる傾向があり、幼児期の食習慣がその後にもつながる可能性が示されました。
母親の腸内細菌の構成が、新生児の免疫と幼児期のアレルギーに与える影響:システマティックレビュー
母親の腸内細菌の構成が、赤ちゃんの免疫やアレルギーのなりやすさとどう関係するかを、74件の研究をまとめて調べたシステマティックレビューです。帝王切開や妊娠中の抗菌薬使用はアレルギーのリスクと関連し、母乳・プロバイオティクス・食事の工夫は予防に役立つ方向と整理しています。地域による違いも大きいと述べています。
母乳育児と5歳未満の子どもの入院リスク:システマティックレビューとメタアナリシス
16件のコホート研究(約278万人)をまとめ、母乳育児と5歳未満の子どもの入院との関連を調べた研究です。完全母乳の子どもは、呼吸器感染による入院がどの年齢層でも少ない傾向がみられ、特に生後1年未満で関連が強い結果でした。一方、胃腸の感染による入院については、母乳の子どもで少ない傾向はあったものの、はっきりした差とは言えませんでした。