妊娠中の食事パターンと妊娠中体重増加・栄養充足度の関係
Dietary patterns are associated with gestational weight gain and nutrient adequacy during pregnancy: the effects of healthy diet in pregnancy
どんな研究?
01 — Summaryスペインの妊婦306人を対象に、妊娠中の食事パターンと体重増加・栄養充足度の関係を調べました。地中海食パターンに近い食事をしていた妊婦は、体重増加が少なく、食物繊維やビタミンB12・D・Eを適切に摂れている傾向がありました。一方、西洋型の食事パターンでは体重増加が多い傾向が見られました。
要点
02 — Key points- 01地中海食パターンは妊娠中の体重増加と負の相関を示した
- 02西洋型食事パターンは体重増加と正の相関を示した
- 03地中海食パターンは食物繊維・ビタミンB12・D・Eの充足度と関連していた
後ろ向き横断研究であり因果関係は示せない。スペイン南部の単一都市(メリリャ)のデータで、他の地域への一般化に限界がある。自己申告による食事評価には測定誤差が伴う。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後ろ向き横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Pregnancy and Childbirth
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12884-026-09303-x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児の出生体重の予測因子:レバノン式地中海食・心理社会的要因・母体健康状態の役割
レバノンの妊婦618人を対象に、地中海食への食事パターンへの順守度と赤ちゃんの出生体重(在胎週数に対する大きさ)との関係を調べたコホート研究です。地中海食全体への遵守は、適正体重で生まれることと関連していましたが、在胎不当小(SGA)や在胎不当大(LGA)のリスクとは直接関連しませんでした。出生体重に影響したのは特定の食品(乳製品、乾燥果実、オリーブオイルなど)、妊娠中の体重増加量、血圧、睡眠の質などで、複数の要因が複合的に関与することが示されました。
妊娠中の食事パターンと、妊娠中の体重増加(システマティックレビュー)
米国政府プロジェクトの一環として、妊娠中の食事のパターンと、妊娠中の体重増加との関係を調べたシステマティックレビューです。野菜・果物・ナッツ・豆・魚が多く、加糖や赤身肉・加工肉が少ない食事パターンは、妊娠中の体重が増えすぎるリスクが低いことと関連する、という(限定的な確かさの)結論が示されました。
過去のダイエット経験(体重サイクリング)と妊娠中の体重増加との関連
妊娠前に何度もダイエットをくり返してきた女性(体重サイクリング)ほど、妊娠中の体重増加が大きい傾向があることが、米国の1,188人のコホート研究で示されました。体重サイクリングが3回以上の人では、経験のない人に比べて妊娠中の体重増加が平均6.2 kg多かったという結果です。妊娠前のBMIとは独立した関連でした。