ブラジルの子どもにおける二重栄養負荷の有病率と理想的な心血管健康との関連
Prevalence of the double burden of malnutrition and its association with ideal cardiovascular health in Brazilian children
どんな研究?
01 — Summaryブラジルの3〜10歳の子ども611人を対象に、過体重・肥満と鉄欠乏が同時に存在する「二重栄養負荷」と心血管健康の関連を調べた研究です。二重栄養負荷は4.45%の子どもにみられました。過体重や肥満の子どもでは心血管健康スコアが低い傾向でしたが、二重栄養負荷と心血管健康の間に有意な直接関連はみられませんでした。母親の教育水準と家庭収入が心血管健康に好影響を与えていました。
要点
02 — Key points- 01二重栄養負荷(過体重・肥満+鉄欠乏)の有病率は4.45%
- 02過体重児の43%、肥満児の49%で心血管健康スコアが低かった
- 03母親の教育水準と家庭収入が子どもの心血管健康に正の影響を与えた
横断研究のため因果関係は不明。ブラジル2都市のデータであり、一般化には限界がある。二重栄養負荷の定義(鉄欠乏のみ)が限定的で他の栄養不足を含まない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0349440
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedサウジアラビアの5歳未満児における二重栄養負荷の有病率と規定因子:横断研究
サウジアラビアのタイフ市の5歳未満の子ども482人を対象にした横断研究で、低身長(29.5%)と過体重・肥満(19.3%)が同じ集団に共存することが示されました。低出生体重・生後6か月前からの補完食導入・繰り返す感染症が低身長と関連し、過体重・肥満は乳製品・ファストフードの多い食事と関連していました。
パキスタン都市部の学齢期の子どもにおけるビタミンD不足と肥満の関連
イスラマバードの6〜12歳の子ども186人を対象にした横断研究です。ビタミンD不足の子どもの40%が肥満であったのに対し、十分な子どもでは18%にとどまり、ビタミンD不足が肥満リスクと有意に関連していました。ただし横断研究のため、因果の向きは確認できません。
日本の小学生の尿中バイオマーカーと体重の関連
日本の小学生を対象に、スポット尿中のナトリウム・カリウム・マグネシウムなどのバイオマーカーと体重・肥満の関連を調べました。塩分(ナトリウム)摂取の多さや、カリウム・マグネシウムの不足が体重増加と関連している可能性が示されました。食育を通じた健康的な食習慣の啓発が重要と述べられています。