パキスタン都市部の学齢期の子どもにおけるビタミンD不足と肥満の関連
Vitamin D Deficiency and Its Association with Obesity Among Urban School-Aged Children in Pakistan: A Cross-Sectional Analysis
どんな研究?
01 — Summaryイスラマバードの6〜12歳の子ども186人を対象にした横断研究です。ビタミンD不足の子どもの40%が肥満であったのに対し、十分な子どもでは18%にとどまり、ビタミンD不足が肥満リスクと有意に関連していました。ただし横断研究のため、因果の向きは確認できません。
要点
02 — Key points- 01子どもの60%がビタミンD不足(25(OH)D < 20 ng/mL)であった
- 02ビタミンD不足は肥満リスクと有意に関連(調整OR 2.91, 95%CI 1.48〜5.71)
- 03横断研究のため因果関係は不明;ビタミンD不足が肥満を招くのか、肥満がビタミンD不足を招くのかは不明
横断研究のため因果関係は示せない。パキスタン都市部の単一病院の対象者であり、日本の子どもへの直接適用には注意が必要。サンプル数(186人)が少ない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Innovative Research in Applied Biological and Chemical Sciences
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.62497/irabcs.147
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生後4日間における新生児の血清ビタミンD(25(OH)D)の双方向性変化:縦断コホート研究
日本の健康な満期産児を対象に、入院中の生後4日間でビタミンD(25(OH)D)の血中濃度がどう変わるかを追った研究です。新生児期のビタミンD濃度は生後1〜4日の短期間に双方向に(上がることも下がることも)変化しており、母親のビタミンD濃度や採取時期が測定値に影響することが示されました。単一時点の測定だけでは新生児のビタミンD状態を正確に評価できない可能性があります。
ブラジルの子どもにおける二重栄養負荷の有病率と理想的な心血管健康との関連
ブラジルの3〜10歳の子ども611人を対象に、過体重・肥満と鉄欠乏が同時に存在する「二重栄養負荷」と心血管健康の関連を調べた研究です。二重栄養負荷は4.45%の子どもにみられました。過体重や肥満の子どもでは心血管健康スコアが低い傾向でしたが、二重栄養負荷と心血管健康の間に有意な直接関連はみられませんでした。母親の教育水準と家庭収入が心血管健康に好影響を与えていました。
脂溶性ビタミン不足と子どもの肥満リスクの関連
肥満の子ども104人と対照の子ども104人の血液を調べ、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と肥満指標の関連を検討しました。ビタミンD欠乏は肥満グループで顕著に多く(62.5% vs 28.9%)、6〜17歳の分析でもビタミンD欠乏と肥満の関連が確認されました。他のビタミン(A・E・K)との関連は限定的でした。