乳児へのプロトンポンプ阻害薬(PPI)使用の実態:フランス全国コホート研究
Use of Proton Pump Inhibitors in Infants: Nationwide Cohort Study Based on the French EPI-MERES Register.
どんな研究?
01 — Summary2010〜2021年にフランスで生まれた乳児を対象にした全国コホート研究で、1歳未満の乳児へのPPI(胃酸を抑える薬)の処方実態を調べました。PPI処方の頻度や関連する因子を明らかにし、時代的な変化も記述されています。乳児へのPPI使用の適切性についての議論に資するデータです。
要点
02 — Key points- 01フランスで2010〜2021年に生まれた乳児における1歳未満のPPI処方の頻度と時代的変化を記述した
- 02早産・低出生体重・男児などが処方に関連する因子として挙げられた
- 03乳児へのPPI処方の頻度と適応については引き続き検討が必要とされている
記述的コホート研究であり因果関係は検討していない。処方データベースに基づくため、実際の服薬状況や症状・効果は不明。PPI適用の適切性についての評価は本研究の範囲外。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 全国コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- The Journal of Pediatrics: Clinical Practice
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.jpedcp.2026.200214
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児・小児・思春期の胃食道逆流症(GERD)の診断と管理ガイドライン:イタリア小児学会合同コンセンサス(第II部:管理)
イタリアの小児科学会と小児消化器学会が共同で作成した、乳幼児から思春期までのGERD(胃食道逆流症)管理ガイドラインの第II部(治療編)です。生活習慣の改善(体位、とろみ調整など)を優先し、薬物療法(プロトンポンプ阻害薬など)は限られた場合にのみ推奨されます。新生児・乳児での薬の使い方についても詳細に示されています。
乳児の吐き戻しに対するZinc-L-カルノシン(ポラプレジンク)の効果:2施設ランダム化比較試験
4週〜7か月の吐き戻しが続く乳児60人を対象に、亜鉛L-カルノシン製剤ととろみ調整ミルクを8週間比較したランダム化比較試験です。どちらも症状スコアを有意に改善しましたが、亜鉛L-カルノシン群では吐き戻しの回数がより多く減少する傾向がみられました。治療コストは亜鉛L-カルノシン群で有意に低く、重篤な副作用は両群ともありませんでした。
乳児の疝痛(コリック)と腸の炎症の関わり(システマティックレビュー・メタアナリシス)
赤ちゃんの疝痛(コリック)に、腸の軽い炎症が関わっているかを、8件の研究からまとめたものです。便の中の炎症の目印(カルプロテクチン)を調べた研究を統合したところ、疝痛のある赤ちゃんではこの目印がやや高い傾向がみられました。腸の状態と疝痛のつながりを示す材料の一つとされています。