乳幼児・小児・思春期の胃食道逆流症(GERD)の診断と管理ガイドライン:イタリア小児学会合同コンセンサス(第II部:管理)
Guidelines on diagnosis and management of gastroesophageal reflux disease in infants, children and adolescents: a joint consensus from Italian pediatric societies (SIP and SIGENP) -Part II: management
どんな研究?
01 — Summaryイタリアの小児科学会と小児消化器学会が共同で作成した、乳幼児から思春期までのGERD(胃食道逆流症)管理ガイドラインの第II部(治療編)です。生活習慣の改善(体位、とろみ調整など)を優先し、薬物療法(プロトンポンプ阻害薬など)は限られた場合にのみ推奨されます。新生児・乳児での薬の使い方についても詳細に示されています。
要点
02 — Key points- 01GERDの第一選択は生活習慣の修正(体位・とろみ調整ミルク)であり、薬物療法は重症例に限られる
- 02プロトンポンプ阻害薬は乳児に過剰処方されている傾向があり、ガイドラインは慎重使用を勧める
- 03新生児・乳児での薬物療法については年齢ごとの注意事項が詳細に示されている
イタリアの医療体制・薬剤事情に基づくガイドラインで、日本の保護者や医療現場にそのまま適用できない部分があります。専門家コンセンサスであり、個々の原著研究と比較してエビデンスの確実性は異なります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 専門家コンセンサスガイドライン
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- The Italian Journal of Pediatrics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s13052-026-01909-3
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児へのプロトンポンプ阻害薬(PPI)使用の実態:フランス全国コホート研究
2010〜2021年にフランスで生まれた乳児を対象にした全国コホート研究で、1歳未満の乳児へのPPI(胃酸を抑える薬)の処方実態を調べました。PPI処方の頻度や関連する因子を明らかにし、時代的な変化も記述されています。乳児へのPPI使用の適切性についての議論に資するデータです。
乳児の吐き戻しに対するZinc-L-カルノシン(ポラプレジンク)の効果:2施設ランダム化比較試験
4週〜7か月の吐き戻しが続く乳児60人を対象に、亜鉛L-カルノシン製剤ととろみ調整ミルクを8週間比較したランダム化比較試験です。どちらも症状スコアを有意に改善しましたが、亜鉛L-カルノシン群では吐き戻しの回数がより多く減少する傾向がみられました。治療コストは亜鉛L-カルノシン群で有意に低く、重篤な副作用は両群ともありませんでした。
S3ガイドライン:アレルギー予防(ドイツ2022年改訂版)
ドイツのS3ガイドライン(2022年改訂)では、286件の研究を系統的に検索・評価し、妊娠・授乳中の食事、乳児期の栄養介入に関するアレルギー予防推奨をまとめています。離乳食でのアレルゲン早期導入(特に卵・ピーナッツ)がアレルギー予防に最も有望とされ、加水分解乳や除去食による予防は推奨されなくなりました。授乳そのものは多くの健康上の利点があるため引き続き推奨されます。