スペインの8〜12歳の子どもにおける超加工食品の摂取量と関連要因:INMAコホート横断分析
Consumption of ultra-processed foods and associated factors in Spanish children aged 8–12 years: a cross-sectional analysis within the INMA cohort study
どんな研究?
01 — SummaryスペインのINMAコホートに参加した8歳(1565組)および12歳(314組)の母子ペアを対象に、超加工食品(スナックやインスタント食品など)の消費量と関連する要因を調べました。妊娠中に母親が超加工食品を多く摂取していると、子どもが8歳・12歳時点でも超加工食品を多く食べる傾向がありました。また、低い社会階層やテレビ視聴時間の長さも高い超加工食品摂取と関連していました。
要点
02 — Key points- 01妊娠中の母親の超加工食品摂取量が多いほど、子どもも超加工食品を多く食べる傾向があった
- 02子どものテレビ視聴時間が長いほど、超加工食品の摂取量が多かった
- 0312歳では、子どもの身体活動量が多いほど超加工食品の摂取が少ない傾向があった
横断研究のため、関連であり因果ではありません。スペインの特定コホートのデータであり、日本の子どもへの直接の適用には限界があります。食事は食物摂取頻度調査票で評価しており、自己報告の誤差が含まれます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(コホート内)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12889-026-28008-6
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related「行動のしくみ」を使った働きかけは、子どもの食事を改善する?(システマティックレビュー)
子どもがより健康的に食べられるように、人の「行動のしくみ」(ナッジ=そっと後押しする工夫)を使った取り組みが効果的かを、137件の取り組みをまとめて調べた研究です。こうした工夫の約7割で、子どもの食事に良い変化がみられました。とくに効果的だったのは、ごほうび(インセンティブ)、初期設定を健康的なものにする(例:標準を野菜つきにする)、置き場所など環境を変える工夫でした。一方、情報を伝えるだけの方法は最も効果が小さいものでした。
子どものころの超加工食品と、若い大人になってからの体重との関係(17年間の追跡)
イギリスの長期コホート研究で、3061人を7歳から24歳まで17年間追いかけ、子どものころの超加工食品(インスタント食品やスナックなど加工度の高い食品)の摂取と、大人になってからの体型との関係を調べました。7歳のときに食事に占める超加工食品の割合が高いほど、24歳でのBMIがやや高くなる傾向が見られました。
小学3年生における加糖飲料摂取に影響する要因と経路:北京市の横断調査
北京市の小学3年生1127人を対象に、加糖飲料(砂糖入り飲み物)の摂取に影響する要因を調べました。保護者自身の加糖飲料摂取と友人からの影響が子どもの摂取と最も強く関連しており、次いで家庭内の飲料の保管状況が関連していました。健康ラベルへの意識や知識が子どものよい態度につながり、摂取を抑える方向に働く可能性が示されました。