「行動のしくみ」を使った働きかけは、子どもの食事を改善する?(システマティックレビュー)
Interventions using behavioural insights to influence children's diet-related outcomes: A systematic review
どんな研究?
01 — Summary子どもがより健康的に食べられるように、人の「行動のしくみ」(ナッジ=そっと後押しする工夫)を使った取り組みが効果的かを、137件の取り組みをまとめて調べた研究です。こうした工夫の約7割で、子どもの食事に良い変化がみられました。とくに効果的だったのは、ごほうび(インセンティブ)、初期設定を健康的なものにする(例:標準を野菜つきにする)、置き場所など環境を変える工夫でした。一方、情報を伝えるだけの方法は最も効果が小さいものでした。
要点
02 — Key points- 01子どもの食事に関する137件の取り組みをまとめたシステマティックレビュー
- 02約7割の取り組みで食事に良い変化がみられた
- 03ごほうび・初期設定の工夫・環境を変える工夫が効果的
- 04情報を伝えるだけの方法は効果が最も小さい
効果がみられた取り組みも多くは短期間の評価で、長く続くかは分かりません。取り組みの内容や対象はさまざまで、家庭でそのまま同じ効果が出るとは限りません。『言って聞かせる』より『選びやすい環境を整える』ほうが向くことを示す、一つの手がかりとして参考にしてください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー(介入研究のまとめ)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Obesity Reviews
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.1111/obr.13152
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母親の摂食障害と子どもの呼吸器の症状(EUの子どもコホート連携の研究)
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乳幼児期の呼吸器感染症と子どものぜんそくの関連:メタアナリシスの視点から
乳幼児期のさまざまな経験とぜんそくや喘鳴の関係を調べた51件の研究を集めて、数値をまとめたメタアナリシスです。乳幼児期に呼吸器のウイルス感染にかかった子は、後に喘鳴やぜんそくになりやすい傾向がみられました。アレルゲンへの反応や環境要因も関連した一方、妊娠中の栄養対策やプロバイオティクスでは効果ははっきりしませんでした。
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妊婦が自分や子どもの口の健康についてどれくらい知っているかを調べた26件の研究をまとめたレビューです。多くの妊婦で、乳幼児のむし歯予防や、いつから歯みがきを始めるか、最初の歯科受診の時期などについての知識が十分でないと報告されました。むし歯の原因菌が赤ちゃんにうつることへの理解も乏しく、妊娠期からの口の健康教育の必要性を指摘しています。