韓国における学校の身体活動介入が体力とBMIに与える効果:三水準メタアナリシス
The effectiveness of school-based physical activity interventions on health-related fitness and BMI in South Korea: a three-level meta-analysis
どんな研究?
01 — Summary韓国の子ども・青少年を対象とした24件の研究を統合したメタアナリシスです。学校での身体活動プログラムは、筋持久力・筋力・柔軟性・BMI・体脂肪率に小〜中程度の改善をもたらす可能性があることが示されました。週100〜150分の身体活動が最も効果的な目安として浮かび上がりました。ただし、含まれた研究の規模が小さく、効果の一般化には限界があります。
要点
02 — Key points- 01学校での身体活動介入の総合効果量は小〜中程度(Hedges' g = 0.33)だった
- 02筋持久力(g=0.48)・筋力(g=0.46)で効果が大きく、BMI(g=0.28)や体脂肪率(g=0.24)でも改善がみられた
- 03週100〜150分の身体活動量が有意な効果を示した唯一の調整変数だった
含まれた研究の規模が小さく、研究の質にもばらつきがある。韓国のみのデータのため、他の国への一般化は慎重に行う必要がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Frontiers in Pediatrics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3389/fped.2026.1849629
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related小児肥満が運動協調能力を介して体力に与える影響
7〜14歳の子ども431人を対象にした横断研究で、肥満の子どもは正常体重の子どもに比べて体力指数と運動協調能力がともに低い傾向が示されました。肥満と体力の関係の一部は、運動協調能力(身体の動きをうまくまとめる力)を介している可能性があります。ただし横断研究であるため、因果関係は確認できません。
ヨーロッパの子ども・青少年における体力の長期的な変化:1965〜2025年の系統的レビュー
ヨーロッパ20か国・約41万7千人の子ども(6〜16歳)を対象に、1965年から2023年にわたる体力の変化を調べた系統的レビューです。心肺持久力は1980年代まで向上していたものの、その後は低下が続いており、2015〜2023年には下げ止まりの兆しも見られました。筋力・柔軟性・体組成など複数の体力要素で長期的な悪化傾向が確認され、特に男子では体組成の悪化が顕著でした。
ヨーロッパの学校における肥満対策プログラムは効果がある?:システマティックレビュー
ヨーロッパ9か国で実施された学校ベースの肥満予防プログラム16件を分析した結果、14件中11件(約79%)でBMIや肥満率などの体格指標に有意な改善がみられました。特に1学年以上の長期間かつ複数の要素(運動・栄養教育・保護者参加など)を組み合わせたプログラムで効果が得られやすい傾向がありました。