超早産児の2歳時における認知・言語能力:保護者報告票を用いた横断研究
Cognition and language of 2-year-old very preterm children measured using brief validated parental report instruments: a cross-sectional study.
どんな研究?
01 — Summaryフィンランドで超早産(在胎28週未満)で生まれた110人の子どもを対象に、修正2歳時点での認知と言語の力を保護者記入式の評価票で調べました。標準的な発達と比べて認知・言語の遅れがみられる割合は16〜34%で、両方に遅れがある子は12%でした。認知のみの遅れと言語のみの遅れは別々に生じることが多く、2つを別々に評価することの重要性が示されました。
要点
02 — Key points- 01超早産児の16〜34%に認知または言語の遅れ(10パーセンタイル未満)が見られた
- 0212%が認知・言語の両方に弱さがあり、典型的な発達は47%のみ
- 03認知と言語の遅れは独立して起こりやすく、2つを別々に評価することが重要
単施設の横断研究で、サンプルサイズが小さい。保護者報告なので観察バイアスが生じる可能性がある。フィンランド語話者家庭のみで多文化への一般化に限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- European Journal of Pediatrics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1007/s00431-026-07163-3
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedとても早く生まれた子どもの発達の道すじと、定期的な発達フォローへの示唆
とても早く生まれた(在胎32週未満)子ども499人を、修正1歳・2歳・5歳の時点で発達検査して追跡した研究です。多くは認知面でおおむね正常範囲で、5歳時点で約81%が標準的な範囲にありました。1歳時点の検査は5歳の認知を予測する力が弱く、2歳時点の検査の方がよく予測できたと報告されています。
とても早く生まれた子どもの初期発達と就学準備
在胎29週未満で生まれた子ども112人を、就学時に幼稚園の先生が評価する「就学準備(発達の各領域での準備度)」で調べた研究です。とても早く生まれた子どもは、同じ地域の他の子に比べて、2つ以上の領域でつまずきやすい割合がおよそ2倍(34%対14%)でした。1歳半〜2歳の時点で発達の遅れがあった子ほど就学時のつまずきも多い傾向でしたが、遅れがなかった子でも35%が就学時に何らかのつまずきを示しました。
2歳早産児の神経発達:修正月齢と暦月齢の比較
早産で生まれた赤ちゃん161人の2歳時点の発達を、修正月齢と暦月齢のそれぞれで評価しました。修正月齢を使うと発達の遅れが少なく見え、特に言語理解と粗大運動に課題が残る一方、暦月齢では全領域で大きな遅れが認められました。特に超早産(28週未満)では言語面の遅れが目立ちました。少なくとも2歳まで(修正月齢24か月)は修正月齢での評価が適切と考えられます。