乳幼児期の生活習慣パターンと就学前の過体重および脂肪リバウンドの時期との関連
Association of early childhood lifestyle patterns with overweight in preschoolers and timing of adiposity rebound
どんな研究?
01 — Summaryフランスの大規模出生コホート(ELFE研究)の13,000人以上の子どもを対象に、生後2年間の生活習慣のパターンと5歳時点の過体重との関連を分析した研究です。「早めの離乳食・おやつ的な食品・スクリーンタイムが多い」パターンは、5歳時点での過体重リスクが高く、脂肪リバウンドの時期も早まる傾向がありました。一方、「バランスのよい食事とスクリーン以外の遊び」パターンには関連が認められませんでした。
要点
02 — Key points- 01「早めの離乳食・おやつ・スクリーンタイム多め」の生活パターンは5歳時の過体重リスクが約9%高かった
- 02このパターンは脂肪リバウンドの時期が平均12日早まることとも関連した
- 03生後2年間は複数の生活習慣が絡み合って肥満リスクに影響する重要な時期だと示唆された
観察研究であり因果関係は示せない。生活習慣の情報は親の自己報告によるため、誤差が含まれる可能性がある。フランスの大規模コホートを対象としており、他の文化・国への直接的な一般化には限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12966-026-01941-w
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related超加工食品の導入時期と乳児の栄養状態:ブラジル出生コホートからのエビデンス
ブラジルのコホート研究(518人)で、超加工食品(インスタント食品・スナックなど)を早い時期から与えた乳児では、12ヶ月時点で肥満(過体重)のリスクが高い傾向が見られました。離乳食の時期における超加工食品の開始時期が、乳児期の栄養状態に関係する可能性を示しています。
早産児への離乳食:アレルゲン食品とグルテン導入に関する推奨のシステマティックレビュー
早産児へのアレルゲン食品(卵・ピーナッツなど)やグルテンの導入に関する既存の文献をシステマティックレビューにより評価しました。早産児の早期アレルゲン導入の至適タイミングや方法に関するエビデンスはまだ不十分で、修正月齢か実際の月齢かなど基準も統一されていません。早産児については、正期産児と同様のガイドラインを適用できるかどうか不明です。
手づかみ離乳は乳幼児期の肥満リスクに関係する?:システマティックレビュー
手づかみ離乳(赤ちゃん主導の離乳食)が、ふつうのスプーン離乳と比べて子どもの体重の増え方や肥満のなりやすさに関係するかを、これまでの研究をまとめて調べたレビューです。8件の研究(ランダム化比較試験2件と観察研究6件、合計約2,900人)を集めましたが、手づかみ離乳のほうが体重の増え方がゆるやかだとする研究もあれば、はっきりしない研究もあり、結論はそろいませんでした。どの研究も偏りのリスクが中〜高く、現時点でどちらの方法がよいとは言えないとしています。