乳児期の授乳・離乳食の時期と子どものぜんそく・アレルギー疾患の関連
Timing of Infant Feeding in Relation to Childhood Asthma and Allergic Diseases
どんな研究?
01 — Summaryフィンランドの3,781人の子どもを5歳まで追跡したコホート研究。母乳育児の期間と補完食の導入時期が、ぜんそくや他のアレルギー疾患の発症リスクとどう関係するかを調べました。早すぎる補完食の導入が一部のアレルギーリスクと関連する傾向が報告されています。
要点
02 — Key points- 01フィンランドの3,781人を5歳まで追跡したコホート研究
- 02母乳育児の期間と補完食導入のタイミングがアレルギー疾患発症と関連
- 03補完食の早すぎる導入が一部のアレルギーリスクと関係する可能性
観察研究のため因果関係は示せない。1型糖尿病リスク遺伝子保有者を対象にしており、一般の子どもへの外挿には注意が必要。抄録が要約のみで詳細な結果を確認できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- PEDIATRICS
- 発表年
- 2013
- DOI
- 10.1542/peds.2013-2294l
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母乳育児と子どものアレルギー疾患との関連:エコチル調査
エコチル調査の約10万件のデータを分析した研究で、生後6か月間の完全母乳育児は気管支ぜんそくや鼻炎のリスクを下げる傾向がある一方、食物アレルギーのリスクはやや上昇する傾向が示されました。これらの関連は3歳以降には薄れていき、また男女差も見られました。
妊娠糖尿病の母親から生まれた子どものアレルギー疾患
妊娠糖尿病(GDM)にさらされた胎児は、生後の免疫システムの発達が変化し、アレルギー疾患(ぜんそく・アトピー・食物アレルギーなど)を発症しやすくなる可能性があるというエビデンスを系統的に整理したレビューです。腸内細菌や免疫細胞の発達に対するGDMの影響がメカニズムとして考えられています。
乳幼児期の抗菌薬と腸内細菌の変化、子どものアレルギーの関連(システマティックレビュー)
妊娠中から10歳までの抗菌薬の使用と、腸内細菌の変化、子どものアレルギー(ぜんそく・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎)との関連を調べた研究をまとめたシステマティックレビューです。150万人以上を含む15件の研究の多くで、妊娠中や生後2年までの抗菌薬使用が、特にぜんそくやアトピー性皮膚炎のリスクの高さと関連していました。抗菌薬の種類・時期・期間が腸内細菌の乱れや発症に関わる要因として挙げられています。