保育所での活動条件の違いによる就学前児の身体活動レベルの差
Differences in preschoolersʼ physical activity levels across conditions involving different levels of activity in nursery school
どんな研究?
01 — Summary保育所の子どもを「活発な子」「不活発な子」に分けて加速度計でMVPAを比較したところ、自由遊び中は活発な子の方が有意に高い活動量を示しましたが、外での組織的活動時には両グループのMVPAが高まり差が縮まりました。屋外での活動は普段不活発な子どもの身体活動を引き上げる効果がある可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01普段不活発な子どもも、屋外での組織的活動時には活発な子と同程度のMVPAを示した
- 02組織的な身体活動プログラムは不活発な子の活動量増加に有効な可能性がある
- 03屋外活動は不活発・活発を問わずすべての子どもの身体活動量を高める傾向がある
観察研究のため因果関係は不明。サンプル数や施設数の詳細が限られており、一般化には注意が必要。「活発」「不活発」の分類が教師の主観的評価に基づく。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(加速度計計測)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Japan Journal of Human Growth and Development Research
- 発表年
- 2014
- DOI
- 10.5332/hatsuhatsu.2014.62_1
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前児の屋外・屋内の自由遊びと体育の時間における身体活動量の比較
保育所・幼稚園の子ども281人を対象に、加速度計を用いて屋外・屋内の自由遊びと体育の授業中の身体活動量(中高強度身体活動、MVPA)を測定しました。屋外自由遊び中のMVPAの割合(39%)は屋内自由遊び(13%)より有意に高く、体育の授業(35%)と同程度でした。体育の授業の内容(種目)によってMVVPAの差はほとんどありませんでした。
日本の幼児の屋外遊び時間と中高強度身体活動量の関係および関連要因
保育所・幼稚園の5〜6歳児406人(男子213人・女子193人)を対象に、6日間の加速度計計測で中高強度身体活動(MVPA)を測定し、親への質問紙で屋外遊び時間などを調査しました。屋外遊び時間(平均約80分/日)はMVPAとは有意な相関が認められませんでした。また、年齢・運動習慣・家族要因なども女児の園種を除きMVPAとは有意に関連しませんでした。
デジタルツールが健康な子ども・青少年の歩数と中〜強度の身体活動に与える効果:RCTのメタアナリシス
6〜17歳の健康な学齢期の子どもを対象とした43件のRCTに基づくメタアナリシスで、デジタルツールを使った介入は1日の中〜強度の身体活動(MVPA)を1日平均約2.7分有意に増やす効果がありましたが、歩数への効果は有意ではありませんでした。ウェアラブルデバイスや非デジタル要素を組み合わせた介入でより大きな効果が見られました。