フィリピンの学齢期の子どもの身体的発育に影響する食事リスク因子
Dietary risk factors of physical growth of Filipino school-aged children
どんな研究?
01 — Summaryフィリピンの全国代表サンプルの6〜12歳の子どもを対象にした調査で、たんぱく質の質(アミノ酸スコアで評価)が低いほど低身長や低体重のリスクが高い傾向があることが示されました。穀物・肉・乳製品・高品質たんぱく質食品の摂取が多い子どもほど栄養不足が少なく、カルシウムやビタミンCなどの微量栄養素も身長の伸びと関連していました。
要点
02 — Key points- 01高品質たんぱく質食品(肉・乳製品など)の摂取が多いほど、低身長・低体重のリスクが低い傾向にあった
- 02カルシウム、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンDの摂取量が子どもの身長と関連していた
- 03栄養不足(低身長・低体重)の改善には摂取量だけでなく、たんぱく質の「質」が重要である可能性が示された
横断研究のため、食事と成長の因果関係は断言できません。フィリピン特有の食環境を反映しており、他の国(日本など)へのそのままの適用には注意が必要です。24時間食事思い出し法には過小・過大報告のバイアスが生じる可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(全国代表サンプル)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Food & Nutrition Research
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.29219/fnr.v66.7873
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related122か国における子どもの低身長(スタンティング)の減少:19世紀以降の成長研究のシステマティックレビュー
1985年から2022年の間に世界の子どもの低身長(スタンティング=身長が年齢に比べて著しく低い状態)の割合は47.2%から22.3%へと大きく改善しました。20世紀初頭には、現在の高所得国でも低身長の子どもが多く、特に日本と韓国では非常に高い割合が確認されました。その後、高所得国では栄養改善とともに低身長が大きく減少しており、現在の途上国にとっての教訓になる可能性があります。
食料価格の上昇は、低・中所得国の子どもの栄養状態や死亡とどう関係するか(システマティックレビュー)
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子どもの低身長(発育の遅れ)を減らす栄養対策の効果(システマティックレビュー)
栄養不足による子どもの発育の遅れ(低身長=スタンティング)を、生後1000日(妊娠〜2歳)までの栄養対策で改善できるかを、13件の研究をまとめて調べた研究です。栄養を補う食品や強化食品などの対策は、身長の伸びをわずかに改善し、低身長の割合を下げることと関連していました。とくに早い時期から始めるほど効果が大きい傾向がありました。