早産児の生存率向上は、長期的な疾病率の増加をもたらしたか?
Has the increased survival rate of premature new-borns brought about the increase in long-term morbidity?
どんな研究?
01 — Summary新生児医療の進歩により超低出生体重児(ELBW)の生存率は大きく改善しました。しかし、生存した子どもたちの中に神経発達障害や呼吸器疾患などの長期的な問題が残ることも多く、短期的な生存改善が長期的な健康を同様に改善しているかは継続した検討が必要です。
要点
02 — Key points- 01産科・新生児医療の進歩によりELBW児の生存率は大幅に向上した
- 02新生児期の罹患率(病気の発生率)は改善しているが、神経発達障害などの長期的な問題は依然残る
- 03短期・長期の転帰をともに考慮したケアの最適化が課題
論評・レビュー記事であり、一次データを示したものではない。個別研究の詳細な方法や結果が不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- レビュー記事
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Journal of Nursing Social Studies Public Health and Rehabilitation
- 発表年
- 2016
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related低・中所得国における早産児の長期神経発達アウトカム有病率:72,974人のメタアナリシス
低・中所得国12か国の47データセット(72,974人の早産児)をまとめたメタアナリシスで、何らかの神経発達障害の推定有病率は16%、脳性麻痺は5%でした。発達遅延(各領域)の有病率は8〜13%であり、在胎週数と出生体重が低いほど有病率が高くなりました。
早産児における出生後の甲状腺刺激ホルモンの変化と神経発達
在胎32週以下で生まれた早産児222人を対象に、出生後の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の推移と2歳時点の神経発達との関係を調べました。TSHが持続的に低い、または退院時に向けて低下した群では、神経発達の障害リスクが明らかに低い傾向がありました。一方、TSHが持続的に高かったり上昇したりした早産児では、脳のネットワーク(前帯状回・前頭葉)の発達に違いが見られました。
新生児の血糖値の指標と2歳時の神経発達アウトカム
低血糖リスクのある新生児(後期早産児・正期産児)を含む3つのコホートを用いた研究で、新生児期の血糖値のどの指標(最低値・平均値・変動性など)が神経発達の遅れと最も関連するかを調べました。全体として、より詳細な血糖の変動指標も含めた複数の測定方法を比較した結果、特定の指標が2歳時の発達アウトカムを最もよく説明するかはまだ明確でないことが示されました。