スマートフォン・タブレットの使用と子どもの過体重:システマティックレビューとメタアナリシス
Smartphone and tablet use and overweight in children: a systematic review and meta-analysis
どんな研究?
01 — Summary5〜10歳の子どもを対象に、スマートフォンやタブレットの使用と過体重・肥満の関連を調べた研究をまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。使用時間が多いほど過体重リスクが高まる傾向が示されましたが、対象研究はいずれも観察研究であり、因果関係は確立していません。
要点
02 — Key points- 01スマートフォン・タブレットの使用時間が多い子どもほど過体重・肥満のリスクが高い傾向があった
- 02対象は5〜10歳の子どもに限定したシステマティックレビューとメタアナリシス
- 03含まれた研究は観察研究であり、因果関係は示せない
含まれた研究はすべて観察研究であり、因果関係は不明。スクリーンタイムの測定方法が研究によって異なるため、比較に限界がある。交絡因子(睡眠時間・食事・家庭環境など)の影響が完全に除去されていない可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Cureus
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.47197/retos.v81.119604
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedスマートフォンを含むスクリーンタイムと子どもの過体重・肥満の関連:日本の10〜14歳の研究
日本の10〜14歳の子ども2,242人を対象に、スマートフォンを含むスクリーン使用時間と過体重・肥満の関係を性別を分けて調べました。スクリーン時間と過体重・肥満の関連は、睡眠時間・身体活動・食事などの生活習慣の影響も考慮したうえで検討されています。
運動・外遊びは、近視と肥満の両方の予防になる?(スコーピングレビュー)
子どもに増えている「近視」と「肥満」は同じ子に同時に起こりやすく、生活習慣という共通の背景があります。この両方の予防に運動や外での活動が役立つかを、13件の研究を整理したレビューです。運動不足や外で過ごす時間の少なさが、肥満のリスクと視力の悪さの両方と関連していました。外での活動は近視のリスクを下げ、肥満と近視のつながりも和らげる可能性が示されました。
スクリーンタイムは子ども・思春期の心血管代謝リスクと関連する
デンマークの2つのコホート研究(合計1,000人以上)を用いて、子どもと思春期のスクリーンタイムと心血管代謝リスク(腹囲・血圧・コレステロール・血糖など)の関連を調べました。スクリーンタイムが1時間増えるごとに、子どもでも思春期でも心血管代謝リスクスコアが高くなる傾向が示されました。睡眠が短い子ではこの関連がより顕著でした。