子どもの頭部への打撲(軽度外傷性脳損傷)は、その後の感情・行動の問題と関係する?
米国の大規模縦断研究(ABCDスタディ)の二次解析では、軽度外傷性脳損傷の既往が思春期の感情症状・行動障害のリスク上昇と関連し、女の子と男の子でパターンが異なる可能性も示されました。外傷の診断が主に保護者報告によるものであり、観察研究として関連を示すものであって因果の証明ではありません。
単一の縦断コホート研究の二次解析(観察研究)。外傷診断が保護者報告に依存しており、米国のデータで日本の子どもへの直接適用に限界がある(非直接性)。単一研究の不精確さもあり、確実性は低い。
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学校での心理教育プログラム(CBT・マインドフルネスなど)は、思春期の不安・ストレスを和らげる?
11件の研究をまとめた文献レビューによれば、学校ベースの認知行動療法(CBT)プログラムは思春期の不安症状をやや軽減する傾向があり、マインドフルネスやヨガにもストレス軽減の可能性が示されました。ただしエビデンスはまだ限られており、介入の長さや種類・文化的背景によって効果が異なります。精神疾患の診断がある子どもへの適用は別に検討が必要です。
夜更かし・夜型の生活リズムは、思春期の子の心や成績に影響する?
思春期は体内時計が後ろにずれ、自然と寝る時刻が遅くなりがちです。平日と休日で寝起きの時刻が大きくずれたり、夜更かしが続いたりすると、うつや不安の症状、太り気味、睡眠不足と関連すると複数の研究が報告しています。ただし観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。始業を遅らせる試みも、睡眠の改善と関連すると整理されています。
子どもの肥満(おなかの脂肪)は、将来の体・心臓に影響する?
思春期のおなかまわり(体幹)の脂肪の多さが、その後の心臓への負担と関連するという報告があります。子どものうちからの体重・体脂肪の管理が、将来の健康に関わると考えられます。
家庭訪問プログラムは、子どもへの虐待・ネグレクト(有害な子ども期体験)を防げる?
家庭訪問プログラムは虐待・ネグレクト予防に使われていますが、現行モデルが実際に有害な子ども期体験(ACEs)を防ぐかを直接示すエビデンスはまだ限られています。既存の13モデルを分析したレビューでは、多くが行動修正に偏り、文化的配慮や公平性の視点が不十分であることが指摘されています。研究が少なく、はっきりした結論は出ていません。
運動や動物介助活動は、ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの発達や行動に役立つ?
ASDの子どもを対象とした乗馬支援活動(EAAT)に保護者が感じる効果として、社会性・コミュニケーション・自立心・回復力の向上が報告されています。ただし保護者10名へのインタビューに基づく質的研究1件であり、因果関係の確認には今後の研究が必要です。