学校での心理教育プログラム(CBT・マインドフルネスなど)は、思春期の不安・ストレスを和らげる?
11件の研究をまとめた文献レビューによれば、学校ベースの認知行動療法(CBT)プログラムは思春期の不安症状をやや軽減する傾向があり、マインドフルネスやヨガにもストレス軽減の可能性が示されました。ただしエビデンスはまだ限られており、介入の長さや種類・文化的背景によって効果が異なります。精神疾患の診断がある子どもへの適用は別に検討が必要です。
観察研究と介入研究を混合した文献レビュー(11件)で、CBTによる不安軽減の傾向が示されている。研究数が少なく質にばらつきがあり、対象が健康な思春期に限定されているため、確実性は低いとした。
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子どもの頭部への打撲(軽度外傷性脳損傷)は、その後の感情・行動の問題と関係する?
米国の大規模縦断研究(ABCDスタディ)の二次解析では、軽度外傷性脳損傷の既往が思春期の感情症状・行動障害のリスク上昇と関連し、女の子と男の子でパターンが異なる可能性も示されました。外傷の診断が主に保護者報告によるものであり、観察研究として関連を示すものであって因果の証明ではありません。
夜更かし・夜型の生活リズムは、思春期の子の心や成績に影響する?
思春期は体内時計が後ろにずれ、自然と寝る時刻が遅くなりがちです。平日と休日で寝起きの時刻が大きくずれたり、夜更かしが続いたりすると、うつや不安の症状、太り気味、睡眠不足と関連すると複数の研究が報告しています。ただし観察研究が中心で、関連があっても因果関係を示すものではなく、確実性はまだ低いと考えられます。始業を遅らせる試みも、睡眠の改善と関連すると整理されています。
子どもの血中脂肪酸(NEFA)とレプチンの関係は、年齢・思春期によって変わる?
横断研究1件によると、血漿中の非エステル化脂肪酸(NEFA)レベルは思春期前の子どもで思春期の子どもより高く、思春期前にはレプチンとの負の相関が見られましたが思春期ではその関係がなくなることが示されました。研究が1件と少なく、横断研究のため因果は不明で、今後の研究が必要です。
子どもの肥満(おなかの脂肪)は、将来の体・心臓に影響する?
思春期のおなかまわり(体幹)の脂肪の多さが、その後の心臓への負担と関連するという報告があります。子どものうちからの体重・体脂肪の管理が、将来の健康に関わると考えられます。
妊娠高血圧症候群は、子どもの神経発達(発達遅延・ASD・ADHD・認知)と関係する?
妊娠高血圧症候群にさらされた子どもは、発達遅延やASD・ADHDなど神経発達上の問題リスクが高いという報告が複数あります。免疫系の変化が胎児の脳発達に影響する可能性が論じられていますが、いずれも観察研究・レビューであり、関連であって因果とは言えません。