疑問 / Question

胎児の動き(眼球運動)は、その後の子どもの発達と関係する?

妊娠34〜36週の胎児の眼球運動の密度が低いと、3歳時に反復行動スコアが高い・言語発達が遅れる傾向があることを示した小規模な縦断研究があります。関連であって因果ではなく、対象数も41例と非常に少ないため、まだ研究段階の知見です。

結論の向き
おおむね支持される
根拠の確実性(GRADE簡易)
とても低い

縦断コホート研究1件のみで、完全追跡例は41例と非常に小規模(不精確さ・研究数の少なさ)。観察研究のため因果関係は示されない。確実性は「とても低い」とした。

エビデンス・マップ
支持 1・中立 0・否定 0(全 1 件)
研究の質 ↓
否定
中立
支持
質:高い
質:中
質:低い

● は研究1件。上の段ほど質の高い研究です。色は支持効果なし・中立否定を表します。

この疑問を支える研究(質の高い順)

関連する疑問

同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。

父親の年齢(高齢)は、子どもの健康や発達と関係する?

父親の年齢が高いことは、早産や帝王切開、また自閉スペクトラム症などとのわずかな関連が報告されています。ただし大半は観察研究で因果関係を示すものではなく、子ども一人ひとりにとっての絶対的なリスクは小さく、多くの子どもは健やかに育ちます。妊娠の計画は個人差をふまえ医師に相談を。

おおむね支持される

自閉スペクトラム症の子どもへの発達支援(介入)は、効果がある?

発達的なアウトカムへの一定の効果を示す研究は存在しますが、当事者が重視するのは発達指標の数値よりも「受け入れられること・意味ある社会参加・自律」であることも報告されています。支援の目標設定に当事者の視点を組み込む重要性が強調されており、効果の評価は何を「アウトカム」とするかによって変わります(観察研究中心)。

おおむね支持される

自閉スペクトラム症(ASD)の子どもが体育授業に参加しやすくするには、どんな工夫が役立つ?

ASDの子どもの体育授業への参加意欲は、有能感・自律性・つながり感という3つの心理的ニーズに大きく左右されるとされており、なかでも体育教師の関わり方が最も重要な要因として挙げられています。ただしこれは小規模な定性的研究(26人)の知見で、確実な結論を出せる段階ではありません。

根拠はまだ不十分

自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは、睡眠の問題を起こしやすい?

ASDの子ども・青少年の約60%に睡眠障害がみられるとするメタアナリシス(22研究、3,771人)があります。スクリーン暴露・添い寝・ASDの重症度・行動問題などが関連因子として特定されており、定型発達児より睡眠に問題が生じやすい傾向は研究間でおおむね一致しています。ただし観察研究のまとめのため因果関係は不明で、確実性は低めです。

おおむね支持される

自閉スペクトラム症には、何が関係する?

自閉スペクトラム症は、生まれもった要因(遺伝)が最も大きく関わると考えられています。加えて、親の高年齢や、妊娠・出産時の一部の要因(妊娠高血圧・糖尿病、早産、低出生体重など)とのゆるやかな関連も報告されています。これらは「原因の確定」ではなく関連で、育て方やワクチンが原因という説は大規模な研究で繰り返し否定されています。

おおむね支持される