親の肥満・生活習慣と、就学前の子どもの肥満(富山スタディ)
Parental Obesity, Lifestyle Factors and Obesity in Preschool Children: Results of the Toyama Birth Cohort Study.
どんな研究?
01 — Summary親の肥満や生活習慣が、3歳の子どもの肥満とどう関わるかを、日本(富山県)の子ども8941人で調べた古典的な研究です。父親・母親が肥満だと子どもの肥満のリスクが高く、とくに母親の肥満で関連が強い結果でした(約2.6倍)。また、睡眠時間が短いほど子どもの肥満が多いという関係もみられました。
要点
02 — Key points- 01日本(富山)の3歳児8941人を分析した研究
- 02親が肥満だと子の肥満リスクが高い(とくに母親で約2.6倍)
- 03睡眠時間が短いほど子の肥満が多い
- 04親の体格・生活習慣・睡眠が子の肥満に関わる
観察研究のため因果は示せません。親の肥満には遺伝と生活習慣の両方が関わります。古い研究(2002年)ですが、家庭ぐるみの生活習慣や十分な睡眠の大切さを示す点は今も参考になります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 出生コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of Epidemiology
- 発表年
- 2002
- DOI
- 10.2188/jea.12.33
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related睡眠時間の短さと体重の増加(システマティックレビュー)
1966年から2007年までに発表された研究を集め、睡眠時間が短いことが肥満や体重増加の独立した原因になりうるかを調べた、初期のまとめ(システマティックレビュー)です。睡眠時間が短いことと、体重の増加・肥満との関連が示されました。睡眠不足は食欲や活動量、体温の調節などを通じて体重に影響する可能性があると考えられています。
睡眠時間の短さと肥満の関係(子どもと大人のメタアナリシス)
子どもから大人まで、睡眠時間が短いことと肥満との関係を、45件の研究(合計63万人以上、うち子どもの研究は19件)を統合して調べた大規模なメタアナリシスです。睡眠時間が短い人ほど肥満になりやすいという関連が、子どもでも大人でも見られました。睡眠と体重の結びつきを示した代表的な初期研究の一つです。
子ども・思春期の睡眠・心の健康・体重の関係(スコットランドの追跡調査)
8〜14歳の子どもについて、睡眠・心の健康(情緒の安定)・体重がたがいにどう影響し合うかを、4157人のデータで追って調べました。8歳のときに睡眠が短い子は、その後(12歳ごろ)に体格(BMIの順位)が高くなる傾向が見られました。