睡眠時間の短さと体重の増加(システマティックレビュー)
Short sleep duration and weight gain: a systematic review.
どんな研究?
01 — Summary1966年から2007年までに発表された研究を集め、睡眠時間が短いことが肥満や体重増加の独立した原因になりうるかを調べた、初期のまとめ(システマティックレビュー)です。睡眠時間が短いことと、体重の増加・肥満との関連が示されました。睡眠不足は食欲や活動量、体温の調節などを通じて体重に影響する可能性があると考えられています。
要点
02 — Key points- 011966〜2007年の研究を集めた初期のシステマティックレビュー
- 02睡眠時間の短さと体重増加・肥満の関連が示された
- 03睡眠不足は食欲や活動量を通じて体重に影響しうる
- 04睡眠と体重の関係を早くから指摘した研究の一つ
観察研究を中心にまとめたもので、睡眠の短さが直接体重を増やすと断定はできません。逆に、体重や生活習慣が睡眠に影響する可能性もあります。古い研究を含み、測り方も一定ではありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Obesity (Silver Spring)
- 発表年
- 2008
- DOI
- 10.1038/oby.2007.118
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related睡眠時間の短さと肥満の関係(子どもと大人のメタアナリシス)
子どもから大人まで、睡眠時間が短いことと肥満との関係を、45件の研究(合計63万人以上、うち子どもの研究は19件)を統合して調べた大規模なメタアナリシスです。睡眠時間が短い人ほど肥満になりやすいという関連が、子どもでも大人でも見られました。睡眠と体重の結びつきを示した代表的な初期研究の一つです。
親の肥満・生活習慣と、就学前の子どもの肥満(富山スタディ)
親の肥満や生活習慣が、3歳の子どもの肥満とどう関わるかを、日本(富山県)の子ども8941人で調べた古典的な研究です。父親・母親が肥満だと子どもの肥満のリスクが高く、とくに母親の肥満で関連が強い結果でした(約2.6倍)。また、睡眠時間が短いほど子どもの肥満が多いという関係もみられました。
就寝時刻は大事? 寝る時刻と睡眠時間・体重の関連を米中西部のラテン系の子で調べた研究
米国中西部に住むラテン系の子ども119人(平均約11.5歳)を対象に、寝る時刻・睡眠時間と体重の関連を調べた研究です。夜9時半より前に寝る子は睡眠時間が長く、寝る時刻が遅いほど太り気味の割合が高い傾向がみられました。とくに「遅く寝て遅く起きる」生活の子は、「早く寝て早く起きる」子より太り気味の割合が高めでした。起きる時刻と体重には、はっきりした関連はみられませんでした。