就寝時刻は大事? 寝る時刻と睡眠時間・体重の関連を米中西部のラテン系の子で調べた研究
Does Bedtime Really Matter? Examining How Sleep Timing Relates to Sleep Duration and Overweight Status in Midwestern Latine Youth.
どんな研究?
01 — Summary米国中西部に住むラテン系の子ども119人(平均約11.5歳)を対象に、寝る時刻・睡眠時間と体重の関連を調べた研究です。夜9時半より前に寝る子は睡眠時間が長く、寝る時刻が遅いほど太り気味の割合が高い傾向がみられました。とくに「遅く寝て遅く起きる」生活の子は、「早く寝て早く起きる」子より太り気味の割合が高めでした。起きる時刻と体重には、はっきりした関連はみられませんでした。
要点
02 — Key points- 01寝る時刻が遅いほど太り気味の割合が高い傾向。
- 02早めに寝る子ほど睡眠時間が長かった。
- 03「遅寝・遅起き」の子は「早寝・早起き」の子より太り気味の割合が高め。
- 04起きる時刻と体重には、はっきりした関連はみられなかった。
ある時点で就寝時刻・睡眠と体重を比べた観察研究で、人数も119人と少なめです。関連があっても因果関係(遅寝だから太る)を示すものではなく、逆向きや家庭の事情など別の要因の影響もあり得ます。寝る時刻は本人の申告で、米国の特定の集団が対象です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(観察研究)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Children (Basel, Switzerland)
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.3390/children13010032
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related睡眠時間の短さと肥満の関係(子どもと大人のメタアナリシス)
子どもから大人まで、睡眠時間が短いことと肥満との関係を、45件の研究(合計63万人以上、うち子どもの研究は19件)を統合して調べた大規模なメタアナリシスです。睡眠時間が短い人ほど肥満になりやすいという関連が、子どもでも大人でも見られました。睡眠と体重の結びつきを示した代表的な初期研究の一つです。
睡眠時間の短さと体重の増加(システマティックレビュー)
1966年から2007年までに発表された研究を集め、睡眠時間が短いことが肥満や体重増加の独立した原因になりうるかを調べた、初期のまとめ(システマティックレビュー)です。睡眠時間が短いことと、体重の増加・肥満との関連が示されました。睡眠不足は食欲や活動量、体温の調節などを通じて体重に影響する可能性があると考えられています。
子ども・思春期の睡眠・心の健康・体重の関係(スコットランドの追跡調査)
8〜14歳の子どもについて、睡眠・心の健康(情緒の安定)・体重がたがいにどう影響し合うかを、4157人のデータで追って調べました。8歳のときに睡眠が短い子は、その後(12歳ごろ)に体格(BMIの順位)が高くなる傾向が見られました。