トイレトレーニングのやり方による効果のちがい(系統的レビュー)
The effectiveness of different methods of toilet training for bowel and bladder control.
どんな研究?
01 — Summaryおしっこ・うんちを自分でできるようになるためのトイレトレーニングの方法について、それまでの研究を集めて整理したレビューです。健康な子どもでは、集中的に教える方法(アズリン&フォックス法)も、子どものペースに合わせる方法(子ども主導法)も、どちらも早く・うまく身につくと報告されていました。ただし2つの方法を直接くらべた研究はなく、どちらが優れているかははっきり言えませんでした。研究ごとに対象や進め方がばらばらで、まとめて統計処理(メタアナリシス)はできませんでした。
要点
02 — Key points- 01トイレトレーニング方法に関する34件の研究を集めて整理した系統的レビュー
- 02健康な子どもでは集中型と子ども主導型のどちらでもうまくいくと報告された
- 032つの方法を直接くらべた研究はなく、優劣ははっきりしない
- 04効果が長く続くかどうかの情報は限られていた
- 05研究のばらつきが大きく、統計的に束ねることはできなかった
集めた研究の多くは観察研究で、対象や進め方がばらばらなため、結果を単純に一般化できません。研究間のちがいが大きく統計的に統合できておらず、方法どうしの直接比較もないため、どの方法が優れているかについては確かなことは言えません。悪い影響(副作用)の有無についても、データが足りず結論できていません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 系統的レビュー(メタアナリシスは未実施)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Evidence Report/Technology Assessment
- 発表年
- 2006
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児期からの介助つきトイレトレーニングと、生後9か月までのおなかの不調(ランダム化比較試験)
「トイレトレーニングを始めるのが遅いと、便秘などおなかの不調につながるのでは」という考えを確かめるため、スウェーデンで生後0〜2か月の赤ちゃん271人を、親が介助して早くからトイレ練習を始めるグループと、しないグループにランダムに分けて比べた研究です。生後9か月までの時点で、便秘・コリック(激しい泣き)・いきみといったおなかの不調が起きた割合は、両グループでほとんど差がありませんでした。早い時期からの介助つきトイレトレーニングが、こうしたおなかの不調を減らすという結果は得られませんでした。
トイレトレーニングの完了時期に関わる要因
トイレトレーニングを終えた子どもをもつ372人の親に聞き取りをして、いつ・どんな子がトレーニングを終えたかを調べた研究です。平均すると2歳7か月ごろにトレーニングを終えていました。完了が遅めだったのは、早産で生まれた子や、母親が家の外で働いている家庭の子という関連がみられました。一方で、完了時期の早い遅いと、おしっこの問題や便秘との関連はみられませんでした。
イランの子どものトイレトレーニング(横断研究)
イランの親に、トイレトレーニングを始めるのに適した年齢ややり方をどう考えているかを聞いた調査です。多くの親が1〜2歳ごろに始めるのがよいと考え、集中的に教える方法と子どものペースに合わせる方法がほぼ半々で使われていました。トレーニングを終える時期の平均はおよそ23か月でした。トレーニングを始めた・終えた年齢と、その後のおしっこの問題(昼や夜のおもらし)との関連はみられませんでした。