イランの子どものトイレトレーニング(横断研究)
Toilet training in Iranian children: a cross-sectional study.
どんな研究?
01 — Summaryイランの親に、トイレトレーニングを始めるのに適した年齢ややり方をどう考えているかを聞いた調査です。多くの親が1〜2歳ごろに始めるのがよいと考え、集中的に教える方法と子どものペースに合わせる方法がほぼ半々で使われていました。トレーニングを終える時期の平均はおよそ23か月でした。トレーニングを始めた・終えた年齢と、その後のおしっこの問題(昼や夜のおもらし)との関連はみられませんでした。
要点
02 — Key points- 01親への質問紙による調査(横断研究)
- 02多くの親が1〜2歳ごろの開始を適切と考えていた
- 03集中型と子ども主導型がほぼ半々で使われていた
- 04完了時期と昼・夜のおもらしとの関連はみられなかった
- 05トイレを嫌がる子は完了が遅くなる関連があった
ある一時点で親に聞いた観察研究(横断研究)のため、関連であって因果関係は示せません。文化や生活習慣の異なる一つの国の調査であり、日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。親の記憶や考えにもとづく回答である点にも注意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(質問紙調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Iranian Journal of Pediatrics
- 発表年
- 2013
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児期からの介助つきトイレトレーニングと、生後9か月までのおなかの不調(ランダム化比較試験)
「トイレトレーニングを始めるのが遅いと、便秘などおなかの不調につながるのでは」という考えを確かめるため、スウェーデンで生後0〜2か月の赤ちゃん271人を、親が介助して早くからトイレ練習を始めるグループと、しないグループにランダムに分けて比べた研究です。生後9か月までの時点で、便秘・コリック(激しい泣き)・いきみといったおなかの不調が起きた割合は、両グループでほとんど差がありませんでした。早い時期からの介助つきトイレトレーニングが、こうしたおなかの不調を減らすという結果は得られませんでした。
トイレトレーニングのやり方による効果のちがい(系統的レビュー)
おしっこ・うんちを自分でできるようになるためのトイレトレーニングの方法について、それまでの研究を集めて整理したレビューです。健康な子どもでは、集中的に教える方法(アズリン&フォックス法)も、子どものペースに合わせる方法(子ども主導法)も、どちらも早く・うまく身につくと報告されていました。ただし2つの方法を直接くらべた研究はなく、どちらが優れているかははっきり言えませんでした。研究ごとに対象や進め方がばらばらで、まとめて統計処理(メタアナリシス)はできませんでした。
トイレトレーニングの完了時期に関わる要因
トイレトレーニングを終えた子どもをもつ372人の親に聞き取りをして、いつ・どんな子がトレーニングを終えたかを調べた研究です。平均すると2歳7か月ごろにトレーニングを終えていました。完了が遅めだったのは、早産で生まれた子や、母親が家の外で働いている家庭の子という関連がみられました。一方で、完了時期の早い遅いと、おしっこの問題や便秘との関連はみられませんでした。