トイレトレーニングの完了時期に関わる要因
Personal and familial factors associated with toilet training.
どんな研究?
01 — Summaryトイレトレーニングを終えた子どもをもつ372人の親に聞き取りをして、いつ・どんな子がトレーニングを終えたかを調べた研究です。平均すると2歳7か月ごろにトレーニングを終えていました。完了が遅めだったのは、早産で生まれた子や、母親が家の外で働いている家庭の子という関連がみられました。一方で、完了時期の早い遅いと、おしっこの問題や便秘との関連はみられませんでした。
要点
02 — Key points- 01トレーニングを終えた子の親372人への聞き取り調査
- 02平均でおよそ2歳7か月にトレーニングを完了していた
- 03早産児や、母親が外で働く家庭では完了が遅めという関連
- 04完了時期と排尿の問題・便秘との関連はみられなかった
- 05医師に相談して進めた親はごく少数(約5%)だった
親の記憶にもとづく聞き取りの観察研究のため、思い出しのかたよりがあり、関連であって因果関係を示すものではありません。一つの国・地域の調査で、対象も限られるため、日本の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(聞き取り調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- International Braz J Urol
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.1590/s1677-5538.ibju.2020.0129
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedトイレトレーニングのやり方による効果のちがい(系統的レビュー)
おしっこ・うんちを自分でできるようになるためのトイレトレーニングの方法について、それまでの研究を集めて整理したレビューです。健康な子どもでは、集中的に教える方法(アズリン&フォックス法)も、子どものペースに合わせる方法(子ども主導法)も、どちらも早く・うまく身につくと報告されていました。ただし2つの方法を直接くらべた研究はなく、どちらが優れているかははっきり言えませんでした。研究ごとに対象や進め方がばらばらで、まとめて統計処理(メタアナリシス)はできませんでした。
乳児期からの介助つきトイレトレーニングと、生後9か月までのおなかの不調(ランダム化比較試験)
「トイレトレーニングを始めるのが遅いと、便秘などおなかの不調につながるのでは」という考えを確かめるため、スウェーデンで生後0〜2か月の赤ちゃん271人を、親が介助して早くからトイレ練習を始めるグループと、しないグループにランダムに分けて比べた研究です。生後9か月までの時点で、便秘・コリック(激しい泣き)・いきみといったおなかの不調が起きた割合は、両グループでほとんど差がありませんでした。早い時期からの介助つきトイレトレーニングが、こうしたおなかの不調を減らすという結果は得られませんでした。
イランの子どものトイレトレーニング(横断研究)
イランの親に、トイレトレーニングを始めるのに適した年齢ややり方をどう考えているかを聞いた調査です。多くの親が1〜2歳ごろに始めるのがよいと考え、集中的に教える方法と子どものペースに合わせる方法がほぼ半々で使われていました。トレーニングを終える時期の平均はおよそ23か月でした。トレーニングを始めた・終えた年齢と、その後のおしっこの問題(昼や夜のおもらし)との関連はみられませんでした。