乳児の予期せぬ突然死のうち、原因不明のもの(SIDS)では、原因が説明できた死亡より添い寝が多かった
Bed sharing is more common in sudden infant death syndrome than in explained sudden unexpected deaths in infancy.
どんな研究?
01 — Summaryスウェーデンで2005〜2011年に予期せず突然亡くなった乳児261人を、解剖や記録から「原因不明(SIDS)」と「原因が説明できたもの」に分けて比べた研究です。原因不明(SIDS)のグループでは、大人と同じ寝床で寝る添い寝の割合が、原因が説明できたグループよりはっきり高くなっていました。うつぶせ寝も同様に多くみられました。なお記録自体が不十分な例も多く、慎重に読む必要があります。
要点
02 — Key points- 01SIDS群では添い寝の割合が、原因が説明できた死亡群より高かった(オッズ比7.77)
- 02うつぶせ寝もSIDS群に多くみられた
- 03亡くなった乳児を対象に過去をさかのぼって比べた研究で、添い寝が原因と断定するものではない
- 04添い寝・寝る姿勢・喫煙・授乳などの記録が不十分な例が多かった
亡くなった乳児を対象に過去をさかのぼって比べた観察研究で、添い寝とSIDSの「関連」を示すものであり、添い寝が直接の原因だと因果関係を証明するものではありません。記録の不備が多く、喫煙・飲酒・寝床の状況など他の要因の影響も十分に区別できていません。一国の限られた人数のデータである点にも注意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究(症例対照的な比較)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Acta Paediatrica
- 発表年
- 2015
- DOI
- 10.1111/apa.13021
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related赤ちゃんの寝る向きと、乳児突然死症候群(SIDS)(システマティックレビュー)
赤ちゃんを「仰向け」で寝かせることが、乳児突然死症候群(SIDS)などのリスクを下げるかを、54件の研究(約47万人)をまとめて調べた研究です。うつぶせや横向きに比べて、仰向けで寝かせるとSIDSのリスクがおよそ半分に下がる関連がみられました(オッズ比0.51)。世界の多くのガイドラインが勧める「仰向け寝(バック・トゥ・スリープ)」を支持する結果です。
親と一緒に寝る赤ちゃん:SIDSのリスクに関わる要因を調べた症例対照研究
親と同じ寝床で寝かせること(ベッド共有)がSIDSのリスクとどう関わるかを、突然死した乳児325人と対照1300人で比べた研究です。親のベッドで一晩じゅう一緒に寝た場合やソファで一緒に寝た場合はリスクが高い一方、抱いたあと自分の寝床に戻した場合はリスクの上昇はみられませんでした。親が喫煙しない場合は、ベッド共有による明らかなリスク上昇はみられませんでした。
睡眠の安全教育と段ボール製ベビーベッドの配布が、新生児の添い寝に与えた効果
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