受動喫煙と、幼児期のゼーゼー(喘鳴)のリスク(前向き出生コホート)
Secondhand smoke exposure and risk of wheeze in early childhood: a prospective pregnancy birth cohort study.
どんな研究?
01 — Summary妊娠中からの喫煙・受動喫煙への曝露と、幼児期のゼーゼーする症状(喘鳴)との関係を、生まれる前から追った前向き出生コホート研究です。妊娠中ずっと続いた母親の喫煙は、子どもの喘鳴のリスクの高まりと関連していました。妊娠中(出生前)と生まれた後の両方の煙への曝露が、リスクを上乗せする可能性も示されました。
要点
02 — Key points- 01妊娠中から追った前向き出生コホート研究
- 02妊娠中の母の喫煙と子どもの喘鳴リスクの上昇が関連
- 03出生前+出生後の曝露で上乗せの可能性
- 04妊娠中・育児中の禁煙・分煙の大切さを示す
観察研究のため、喫煙が直接喘鳴を引き起こすと断定はできません。家庭環境や遺伝など他の要因も関わります。喫煙状況は自己申告で誤差があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向き出生コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Tobacco Induced Diseases
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1186/s12971-017-0138-7
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼い時期のビタミンDの状態と、ぜんそく・喘鳴(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠中や生まれて間もない時期のビタミンDの状態が、子どものぜんそくやゼーゼーする症状(喘鳴)とどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と33件のコホート研究からまとめたものです。ランダム化比較試験では、妊娠中のビタミンD補充がぜんそくを減らす明確な効果は見られませんでした。観察研究の結果は一致していませんでした。
妊娠中のPFAS(有機フッ素化合物)への曝露と、子どものぜんそく(システマティックレビュー)
妊娠中のPFAS(有機フッ素化合物)への曝露と、子どものぜんそくとの関係を、前向きコホート研究からまとめたシステマティックレビューです。基礎研究ではPFASがぜんそくに関わりうるとされる一方、人を対象にした疫学研究では、妊娠中の曝露と子どものぜんそくとの関連は一貫しては示されませんでした。
母親の摂食障害と子どもの呼吸器の症状(EUの子どもコホート連携の研究)
ヨーロッパの7つのコホート、母子13万組以上のデータをまとめて、妊娠前の母親の摂食障害と子どもの呼吸器の症状の関連を調べた研究です。妊娠前に摂食障害があった母親の子どもでは、就学前の喘鳴や学童期のぜんそくがやや多い傾向がみられました。母親のうつや不安を除いても関連は残りました。あくまで関連であり、摂食障害が直接ぜんそくを起こすと示したものではありません。