頭の形のゆがみ(斜頭)と、子どもの認知・学業(追跡研究)
Cognitive Outcomes and Positional Plagiocephaly
どんな研究?
01 — Summary乳児期に頭の形のゆがみ(位置的斜頭・絶壁)があった子どもが、学童期に認知や学業の面で違いがあるかを、336人で調べた研究です。中等度〜重度のゆがみがあった子は、なかった子に比べて認知や学業のスコアがやや低めでした(効果量は小さい)。軽度のゆがみではほとんど差がありませんでした。研究者は「この関連は因果関係を意味するものではない」と述べています。
要点
02 — Key points- 01乳児期に頭の形のゆがみがあった子を学童期に評価した研究
- 02中等度〜重度では認知・学業のスコアがやや低めだが効果量は小さい
- 03軽度のゆがみではほとんど差がなかった
- 04頭の形が直接の原因とは示されていない(他の要因の反映の可能性)
観察研究のため、頭の形のゆがみが発達の差を引き起こすとは言えません。ゆがみは、もともとの発達のゆっくりさや向きぐせなど別の要因の『目印』である可能性があります。軽度の頭の形のゆがみを過度に心配する必要はありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(追跡比較)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Pediatrics
- 発表年
- 2019
- DOI
- 10.1542/peds.2018-2373
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもの血中鉛の検査(スクリーニング)の有効性(米国予防医療作業部会のシステマティックレビュー)
鉛は子どもの発達に有害な金属として知られています。このレビューは、症状のない子どもに対して血中の鉛を調べる検査(スクリーニング)が役立つかを、米国予防医療作業部会のために検討したものです。検査の利益と害についての根拠は乏しく、質問票では鉛が高い子どもを正確には見つけられないと整理されました。
出生体重と、その後の成長・発達(韓国の全国コホート)
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体外受精(IVF)で生まれた子どもの、その後の健康と発達(日本の全国コホート)
日本で体外受精(IVF)によって生まれた子どもと、自然に妊娠して生まれた子どもの、9歳までの健康や発達を比べた全国的な研究です(2140人)。さまざまな要因を調整して比べたところ、入院・肥満・発達の節目(できるようになること)など、ほとんどの項目で両者にはっきりした差はありませんでした。日本では単一胚移植が広く勧められている背景があり、体外受精で生まれた子どもの長期的な経過はおおむね良好だと示しています。