生後1か月の睡眠の質・気質と3歳時の自閉スペクトラム症との関連——日本の大規模コホート研究
Sleep quality and temperament in association with autism spectrum disorder among infants in Japan
どんな研究?
01 — Summary日本の大規模コホート研究(約7万組)で、生後1か月の赤ちゃんの睡眠や気質が、3歳時の自閉スペクトラム症(ASD)診断と関連するかを調べました。日中の睡眠時間が長い赤ちゃんや、激しく泣く赤ちゃんは、その後ASDと診断されるリスクがやや高い傾向がみられました。特に女の赤ちゃんでは、不機嫌な気質とASDリスクの関連が強く示されました。ただし、これらは関連であり、睡眠や気質がASDの原因であるとはいえません。
要点
02 — Key points- 01日中の睡眠が長い生後1か月の乳児は、3歳時のASD診断リスクが約1.3倍高い傾向があった(RR 1.33)
- 02激しく泣く気質の乳児でもASDリスクがやや高かった(RR 1.31)
- 03女児では不機嫌な気質とASDリスクの関連が特に強かった(RR 3.59)
観察研究であり、睡眠・気質がASDの原因であることを示すものではなく、因果関係は不明です。ASDの早期兆候として睡眠の変化が現れている可能性もあります。3歳時点での診断のため、一部のASDは含まれていない可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(前向き)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Communications Medicine
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1038/s43856-023-00314-9
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児の睡眠の質は生後1年間の気質の変化を予測する
妊娠中に232組のカップルを募集し、生後4・8・12か月時点で赤ちゃんの睡眠(アクチグラフと日誌)と気質を繰り返し測定した縦断研究です。睡眠の質が低く夜中に目が覚めることが多い赤ちゃんは、その後に「予測しにくい」気質の強まりがみられる傾向がありました。一方、気質が睡眠に先行して影響するという方向の関連はみられず、睡眠の問題が気質に先行する可能性が示されました。
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