ヨーロッパにおける親の関わりと子どもの生活習慣が子どもの過体重・肥満と関係する(Feel4Diabetesスタディ)
Parental practices and children's lifestyle correlates of childhood overweight/obesity in Europe: The Feel4Diabetes study
どんな研究?
01 — Summaryヨーロッパ6か国の低社会経済地域に住む4〜12歳の子どもとその親7,397組を対象に、親の関わりや子どもの生活習慣と過体重・肥満の関係を調べました。親が子どもとあまり一緒に体を動かさない場合や、朝食を抜く・野菜果物ジュースを多く飲む・1日1時間以上の身体活動がない・スクリーン時間が長いといった子どもの習慣が、過体重・肥満のリスク増加と関連していました。
要点
02 — Key points- 01親が子どもと一緒に身体活動をしないことが過体重・肥満リスクの増加と関連していた
- 02朝食抜き・フルーツジュース多飲・運動不足・長いスクリーン時間が子どもの肥満リスクと関連していた
- 03家族を中心とした肥満予防アプローチの重要性が示唆された
横断研究であり、因果関係は示せない。低社会経済地域が対象のため、全体への一般化には注意が必要。親の報告に基づく自記式質問票の限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Human Nutrition and Dietetics
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.1111/jhn.13229
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related韓国における学校の身体活動介入が体力とBMIに与える効果:三水準メタアナリシス
韓国の子ども・青少年を対象とした24件の研究を統合したメタアナリシスです。学校での身体活動プログラムは、筋持久力・筋力・柔軟性・BMI・体脂肪率に小〜中程度の改善をもたらす可能性があることが示されました。週100〜150分の身体活動が最も効果的な目安として浮かび上がりました。ただし、含まれた研究の規模が小さく、効果の一般化には限界があります。
保育園など親以外の保育と、子どもの食事・運動・睡眠(縦断研究のシステマティックレビュー)
6歳までの保育園など「親以外による保育」が、子どもの食事・運動・座りがちな時間・睡眠とどう関わるかを、13件の長期研究からまとめたシステマティックレビューです。関連を示す研究もありましたが、結果は一致せず、保育そのものがこれらの生活習慣を良くも悪くもするとははっきり言えませんでした。
24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。