保育園など親以外の保育と、子どもの食事・運動・睡眠(縦断研究のシステマティックレビュー)
Relationship Between Early Childhood Non-Parental Childcare and Diet, Physical Activity, Sedentary Behaviour, and Sleep: A Systematic Review of Longitudinal Studies.
どんな研究?
01 — Summary6歳までの保育園など「親以外による保育」が、子どもの食事・運動・座りがちな時間・睡眠とどう関わるかを、13件の長期研究からまとめたシステマティックレビューです。関連を示す研究もありましたが、結果は一致せず、保育そのものがこれらの生活習慣を良くも悪くもするとははっきり言えませんでした。
要点
02 — Key points- 0113件の長期研究をまとめたシステマティックレビュー
- 02保育と食事・運動・睡眠の関連は研究によって一致しない
- 03横断研究が多く、因果の向きは判断しにくい
- 04保育環境の質など、別の要因も関わると考えられる
含まれた研究が13件と少なく、結果のばらつきが大きいです。保育の内容や国・制度が異なり、日本にそのまま当てはまるとは限りません。観察研究のため因果は示せません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー(縦断研究)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- International Journal of Environmental Research and Public Health
- 発表年
- 2019
- DOI
- 10.3390/ijerph16234652
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related学校で行う運動プログラムと栄養補給を組み合わせた取り組みの効果(12歳までの子ども、ランダム化比較試験のシステマティックレビュー)
学校で実施された5〜12歳の子ども向けの運動プログラムについて、栄養補給を組み合わせた取り組みを調べたランダム化比較試験13件(合わせて約4,000人)をまとめたレビューです。運動と栄養を組み合わせた取り組みは、運動だけ・栄養だけよりも効果が大きい傾向が示されました。骨に関しては、運動にカルシウム補給を組み合わせると、体重がかかる部位の骨量(骨ミネラル量)が2〜3%多く増えたと報告されています。効果はもともと栄養が不足ぎみの子どもや成長がゆっくりな子どもで大きい傾向でした。
妊娠中の運動・食事は妊娠糖尿病を防ぐか(個人データを統合したメタアナリシス)
妊娠中の運動や食事の改善(生活習慣の取り組み)が、妊娠糖尿病を防ぐかを、92件の試験(約3万2千人)の個人データを統合して調べたメタアナリシスです。生活習慣の取り組みによって、妊娠糖尿病になるリスクが約10%下がる傾向が見られました。
体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。