妊娠中の運動・食事は妊娠糖尿病を防ぐか(個人データを統合したメタアナリシス)
Effects of physical activity and diet in pregnancy to prevent gestational diabetes: an individual participant data (IPD) meta-analysis on the differential effects of interventions with economic evaluation.
どんな研究?
01 — Summary妊娠中の運動や食事の改善(生活習慣の取り組み)が、妊娠糖尿病を防ぐかを、92件の試験(約3万2千人)の個人データを統合して調べたメタアナリシスです。生活習慣の取り組みによって、妊娠糖尿病になるリスクが約10%下がる傾向が見られました。
要点
02 — Key points- 0192件の試験・約3.2万人の個人データを統合したメタアナリシス
- 02運動・食事の取り組みで妊娠糖尿病のリスクが約10%低下する傾向
- 03経済的な評価(費用対効果)も検討
- 04妊娠中の適度な運動・食事の意義を支持
効果は約10%の低下と中くらいで、統計的にはぎりぎりの範囲でした。取り組みの内容(運動・食事)は研究によって異なります。妊娠中の運動は安全性に配慮が必要で、内容は医師に相談してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 個人データメタアナリシス(ランダム化比較試験)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Health Technology Assessment
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3310/gjst1327
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の運動プログラムの効果(PAMELA研究・ランダム化比較試験)
ブラジルで行われたランダム化比較試験(PAMELA研究)で、妊娠中の運動プログラムが、お母さんや赤ちゃんの health にどう影響するかを調べました。運動プログラムは、妊娠高血圧腎症や早産を減らす効果は示しませんでしたが、赤ちゃんの健康に悪影響を与えることもありませんでした。
妊娠中の運動と、早産のリスク
6501人の妊婦を対象に、妊娠中の運動と早産(予定より早く生まれること)のリスクとの関係を調べた研究です。早産の割合は4.38%で、妊娠中に運動していた人では早産のリスクが低い傾向が見られました(調整後のオッズ比0.74)。特に妊娠初期・中期に週2.5〜7時間の運動をしていた人で、リスクが低めでした。
学校で行う運動プログラムと栄養補給を組み合わせた取り組みの効果(12歳までの子ども、ランダム化比較試験のシステマティックレビュー)
学校で実施された5〜12歳の子ども向けの運動プログラムについて、栄養補給を組み合わせた取り組みを調べたランダム化比較試験13件(合わせて約4,000人)をまとめたレビューです。運動と栄養を組み合わせた取り組みは、運動だけ・栄養だけよりも効果が大きい傾向が示されました。骨に関しては、運動にカルシウム補給を組み合わせると、体重がかかる部位の骨量(骨ミネラル量)が2〜3%多く増えたと報告されています。効果はもともと栄養が不足ぎみの子どもや成長がゆっくりな子どもで大きい傾向でした。