妊娠前後の食事の質と妊娠高血圧症候群の関連:日本環境と子どもの健康調査
Association Between Periconceptional Diet Quality and Hypertensive Disorders of Pregnancy: The Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summary日本の約8.1万人の妊婦を対象とした大規模コホート研究(JECS)で、妊娠前〜初期の食事の質と妊娠高血圧症候群(HDP)のリスクとの関連を調べました。日本の食事ガイドラインへの遵守度を示すBalanced Diet Score(BDS)が高い(食事の質が高い)ほど、HDPのリスクが低く(最高 vs 最低五分位で調整オッズ比0.83)、DASH(血圧を下げる食事パターン)スコアとも逆相関の関係がありました。妊娠前からの良質な食事が妊娠高血圧症候群の予防に役立つ可能性があります。
要点
02 — Key points- 01妊娠前〜初期の食事の質が高いほど、妊娠高血圧症候群(HDP)のリスクが低い傾向があった
- 02DASHスコア(野菜・果物・低脂肪乳製品・全粒穀物中心の食事)と妊娠高血圧との間に量反応関係が認められた
- 03妊娠前からの食事改善が妊娠合併症予防に役立つ可能性がある
本研究は観察研究であり、食事と妊娠高血圧の関連を示すものですが因果関係ではありません。食事摂取量は食物摂取頻度調査票(FFQ)で評価されており、測定誤差の可能性があります。また、データは日本人妊婦に基づいており、他の民族・食文化への一般化には注意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of the American Heart Association
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1161/jaha.123.033702
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の母親の食事の質と3歳児の食事の質の関連:前向き出生コホート研究
日本の691組の母子を対象に、妊娠中の母親の食事の質と3歳の子どもの食事の質の関連を調べました。妊娠中に食事の質が高かった母親の子どもは、3歳時点でも食事の質が高い傾向がありました。特に野菜料理のスコアは、母親の野菜摂取量との関連が強く見られました。
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