米国の子ども・思春期・成人における過体重・肥満の有病率(1990〜2021年)と2050年までの予測
National-level and state-level prevalence of overweight and obesity among children, adolescents, and adults in the USA, 1990-2021, and forecasts up to 2050.
どんな研究?
01 — Summary米国の1990〜2021年のデータを分析すると、子ども(5〜14歳)の肥満が急増しており、このまま続けば2050年までに約4300万人の子ども・若者が過体重または肥満になると予測されます。特に思春期の肥満が過体重を上回るペースで増加しており、従来の対策では不十分であることが示唆されます。
要点
02 — Key points- 012021年時点で米国の5〜14歳の1510万人が過体重または肥満と推定
- 021990〜2021年で男性思春期の肥満率が158%増、女性は186%増
- 032050年までにさらに330万人の子ども・若者が過体重または肥満になると予測
将来予測は過去の傾向が続くと仮定したモデルであり、政策変化・環境変化は考慮されていない。自己申告バイアスを補正しているが補正に限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 疫学的分析・将来予測
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- The Lancet
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1016/s0140-6736(24)01548-4
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の過栄養(妊娠前の肥満・過度の体重増加)と、おとなになった子どもの体格:システマティックレビュー・メタアナリシス
妊娠前の母親の体格(BMI)や妊娠中の体重増加が、子どもがおとな(30〜45歳ごろ)になったときの体格とどう関係するかを、29件の研究(約43万組の母子)をまとめて調べた研究です。母親の妊娠前BMIが高いほど、また妊娠中の体重増加が多いほど、子どものBMIや体脂肪がやや高めになる傾向と関連していました。
子どもの体重と心の健康は双方向に関係する:縦断研究のシステマティックレビュー
1994年〜2022年に実施された33件の縦断研究をまとめたところ、子ども期の体重が多いほどその後の心の健康(メンタルウェルビーイング)が低くなる傾向があり、逆に心の健康の低下がその後の体重増加とも関係している可能性が示されました。ただし、心の健康から体重への影響を調べた研究は少なく、エビデンスは限られています。
韓国における学校の身体活動介入が体力とBMIに与える効果:三水準メタアナリシス
韓国の子ども・青少年を対象とした24件の研究を統合したメタアナリシスです。学校での身体活動プログラムは、筋持久力・筋力・柔軟性・BMI・体脂肪率に小〜中程度の改善をもたらす可能性があることが示されました。週100〜150分の身体活動が最も効果的な目安として浮かび上がりました。ただし、含まれた研究の規模が小さく、効果の一般化には限界があります。