外遊びと、子どもの体組成・運動能力(山梨のエコチル付随研究)
Effects of outdoor play on body composition and physical performance in children: the Yamanashi Adjunct study of the Japan Environment and Children’s Study
どんな研究?
01 — Summary外遊びの習慣が、子どもの体つき(体組成)や運動能力とどう関わるかを、日本のエコチル調査に参加した8歳の子ども494人で調べた研究です。外遊びが多いグループは、50m走や立ち幅跳びなどの運動能力の結果が良く、とくに男の子で顕著でした。女の子では筋肉量が多めなど、外遊びと体づくりの良い関係がみられました。
要点
02 — Key points- 01日本のエコチル調査・8歳児494人を分析した研究
- 02外遊びが多い子は運動能力の結果が良い(とくに男児)
- 03女児では筋肉量が多めの傾向
- 04外遊びと健やかな体づくりの関連
観察研究のため、外遊びが体力を高めると断定はできません(活発な子ほど外遊びを好む可能性もあります)。人数は多くなく、外遊びの時間は保護者の申告です。WHOは子どもに1日1時間の運動を勧めており、無理なく体を動かす機会づくりの参考にしてください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0317925
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related学校で行う運動プログラムと栄養補給を組み合わせた取り組みの効果(12歳までの子ども、ランダム化比較試験のシステマティックレビュー)
学校で実施された5〜12歳の子ども向けの運動プログラムについて、栄養補給を組み合わせた取り組みを調べたランダム化比較試験13件(合わせて約4,000人)をまとめたレビューです。運動と栄養を組み合わせた取り組みは、運動だけ・栄養だけよりも効果が大きい傾向が示されました。骨に関しては、運動にカルシウム補給を組み合わせると、体重がかかる部位の骨量(骨ミネラル量)が2〜3%多く増えたと報告されています。効果はもともと栄養が不足ぎみの子どもや成長がゆっくりな子どもで大きい傾向でした。
運動・外遊びは、近視と肥満の両方の予防になる?(スコーピングレビュー)
子どもに増えている「近視」と「肥満」は同じ子に同時に起こりやすく、生活習慣という共通の背景があります。この両方の予防に運動や外での活動が役立つかを、13件の研究を整理したレビューです。運動不足や外で過ごす時間の少なさが、肥満のリスクと視力の悪さの両方と関連していました。外での活動は近視のリスクを下げ、肥満と近視のつながりも和らげる可能性が示されました。
体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。