北京の乳児の過体重の有病率とリスク因子:縦断研究
Prevalence and risk factors of overweight in Beijing infants based on generalized estimating equation: a longitudinal study.
どんな研究?
01 — Summary北京市の2008名の乳児を2〜12か月まで追跡し、過体重の有病率とその関連要因を調べました。過体重の割合は月齢とともに増加し、12か月時点では約24%でした。非母乳(混合・人工)授乳、出生体重が重い、妊娠前の母親の体格指数(BMI)が高いことが過体重リスクを高める一方、妊娠中の体重増加が少ないこと、乳児の屋外活動時間が長いことがリスクを下げる傾向がありました。
要点
02 — Key points- 0112か月時点の乳児の過体重割合は約24%
- 02非母乳授乳・高出生体重・妊娠前高BMIが乳児の過体重リスクと関連
- 03乳児の屋外活動時間が長いほど過体重リスクが低い傾向(OR=0.76)
観察研究であり因果関係ではない。北京市のみのデータで一般化に限界がある。授乳方法や活動量は自己申告。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(縦断研究)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1186/s12889-025-21704-9
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related超加工食品の導入時期と乳児の栄養状態:ブラジル出生コホートからのエビデンス
ブラジルのコホート研究(518人)で、超加工食品(インスタント食品・スナックなど)を早い時期から与えた乳児では、12ヶ月時点で肥満(過体重)のリスクが高い傾向が見られました。離乳食の時期における超加工食品の開始時期が、乳児期の栄養状態に関係する可能性を示しています。
母乳育児と、子ども〜大人にかけてのBMIの変化(システマティックレビュー)
母乳育児が、その後の人生でのBMI(体格の指標)の変化にどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と24件の長期コホート研究からまとめたレビューです。多くのコホート研究で、母乳で育った子どもはその後のBMIが低め、つまり肥満になりにくい傾向が示されました。
母乳育児は子どものBMI・肥満に影響するか(中国の全国調査)
中国の全国的な追跡調査(China Family Panel Studies)の7967人の子どもを対象に、母乳の期間と子どものBMI・肥満との関係を調べました。さまざまな分け方で検討したところ、母乳の期間が長いほど、BMIが中〜低めの子ではむしろBMIが高い傾向が見られました。著者らは、肥満対策として母乳育児を一律に推奨することには慎重であるべきだと結論づけています。