新型コロナ流行期の熱性けいれんの実態(カナダの予防接種監視プログラムによる調査)
Epidemiology of Febrile Seizures During the Covid-19 Pandemic: A Canadian Immunization Monitoring Program-Active (IMPACT) Study.
どんな研究?
01 — Summaryカナダの小児施設12か所で、新型コロナ流行期(2021年8月〜2022年12月)に起きた熱性けいれん3367件を集めて調べた調査です。原因として、新型コロナを含む感染症に伴うものが多く、予防接種の後(接種から15日以内)に起きたものは全体の3%でした。熱性けいれんは予防接種よりも感染症に伴って起きることが多かったと報告されています。
要点
02 — Key points- 0112施設で集めた熱性けいれん3367件を対象とした実態調査
- 02新型コロナの感染確認は5%、その他の感染症が11%を占めた
- 03予防接種の後(15日以内)に起きたものは全体の3%にとどまった
- 04熱性けいれんは予防接種よりも感染症に伴って起きることが多かった
これは起きた事例を集めて割合を見た観察的な調査で、予防接種がけいれんの原因かどうかを比較対照を置いて検証したものではありません。接種後15日以内という時期だけで「接種が原因」と断定はできません。新型コロナ流行という特定の時期・カナダでの調査であり、平時の日本にそのまま当てはまるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察的なサーベイランス(実態調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- The Pediatric Infectious Disease Journal
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1097/inf.0000000000004759
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related新型コロナの流行が、就学前の子どもの発達と心の健康に与えた影響(システマティックレビュー・メタアナリシス)
新型コロナウイルスの流行(2020〜2023年)が、0〜6歳の就学前の子どもの発達や心の健康にどう影響したかを、流行前後を比べた研究からまとめたものです。16か国・約22,000人のデータを統合したところ、発達や心の健康への影響は見られたものの、その大きさは全体として小さい範囲にとどまりました。
新型コロナの流行が子どもの心の健康に与えた影響(システマティックレビュー)
新型コロナウイルスの流行が、子どもの心の健康にどう影響したかを、多くの研究からまとめたシステマティックレビューです。不安や抑うつといった内に向かう問題(内在化)や、いらだち・行動面の問題(外在化)が増えたことが示され、子どもの心を支える取り組みの必要性が指摘されています。
コロナ世代:おなかの中で新型コロナにさらされた子どもの発達への影響
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