抗生物質への曝露と子どものアトピー性皮膚炎の関連:システマティックレビュー・メタアナリシス
Association between antibiotic exposure and childhood atopic dermatitis: a systematic review and meta-analysis.
どんな研究?
01 — Summary妊娠中または乳幼児期に抗生物質を使うと、子どものアトピー性皮膚炎(湿疹)のリスクが約22%高くなる傾向があることが、約750万人を対象にした39件の研究のメタアナリシスで示されました。乳幼児期の抗生物質使用のほうが、妊娠中の使用よりリスクが高い傾向がありました。ただし異質性が非常に高く、因果関係は確立していません。
要点
02 — Key points- 01抗生物質曝露(妊娠中・小児期)でADリスクが22%増加(OR 1.22, 95%CI 1.17-1.28)
- 02小児期の抗生物質使用は妊娠中使用よりリスクが高い
- 03抗生物質の頻度・種類・人種・診断基準によって関連の大きさが変わった
研究間の異質性が非常に高い(I²=98%)ため結果の解釈には注意が必要。観察研究が中心で交絡因子の影響が残る。抗生物質が必要な感染症自体がADリスクを高める可能性もある(適応交絡)。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- eClinicalMedicine
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.eclinm.2025.103296
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児期の抗菌薬と腸内細菌の変化、子どものアレルギーの関連(システマティックレビュー)
妊娠中から10歳までの抗菌薬の使用と、腸内細菌の変化、子どものアレルギー(ぜんそく・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎)との関連を調べた研究をまとめたシステマティックレビューです。150万人以上を含む15件の研究の多くで、妊娠中や生後2年までの抗菌薬使用が、特にぜんそくやアトピー性皮膚炎のリスクの高さと関連していました。抗菌薬の種類・時期・期間が腸内細菌の乱れや発症に関わる要因として挙げられています。
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