吃音のある就学前児への多職種連携と臨床管理:ノルウェーの実態調査
Interdisciplinary collaboration and clinical management for Norwegian preschool children who stutter: 'Who, what, when, and where?'
どんな研究?
01 — Summaryノルウェーで吃音のある就学前の子どもへの支援について、専門職18人と保護者に対してインタビューと座談会を行いました。言語聴覚士と保育士の連携は機能していたものの、どの専門職がいつ・どのように対応するかは担当者によって異なり、サービスの不平等が生じている実態が明らかになりました。保護者が自ら積極的に情報を求めなければ支援につながりにくい場合もあり、より体系的な仕組みと専門知識の普及が必要と示唆されます。
要点
02 — Key points- 01吃音児への支援は言語聴覚士と保育士の連携が中心だが、担当者依存になりやすい
- 02「様子を見る」アプローチについて専門職間の見解が分かれていた
- 03保護者が積極的に情報収集しないと支援が遅れるケースがある
参加者18人と小規模な質的研究のため、結果の一般化には限界がある。ノルウェー特有の医療・教育制度の影響があり、他国への直接的な適用には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 質的研究(フォーカスグループ・個人インタビュー)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Scandinavian journal of primary health care
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1080/02813432.2025.2531965
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related発育不良の子どもへのモンテッソーリ型幼児介入が運動・言語発達に与える効果:ランダム化比較試験
インドネシアの発育不良(低身長)の子ども120人を対象に、12週間のモンテッソーリ型刺激プログラム(週2回、30〜45分)の効果を調べたランダム化比較試験です。介入群は対照群と比べて運動発達・言語発達のスコアが有意に改善し、効果量も大きなものでした。発育不良の子どもへの早期刺激的介入の有効性を示しています。
ESDM(早期スタートデンバーモデル)の介入スタイル・強度別にみた自閉症児の発達軌跡
自閉スペクトラム症(ASD)の幼い子ども112人を対象に、週6時間の高強度ESDMと週3時間の低強度ESDM、および通常の療育(TAU)を6か月間比較した観察研究です。高強度ESDMを受けた子どもは、言語・対人スキル・認知など複数の領域で通常療育より急速な発達の伸びを示す傾向がありました。興味深いことに、週3時間の低強度ESDMでも、週6時間の通常療育と比べて同等以上の発達の伸びが見られました。
エビデンスに基づく早期介入を受けても話し言葉を獲得しない自閉スペクトラム症の子どもの割合とプロフィール
707人の自閉スペクトラム症の幼児を対象に、早期言語介入を受けた後の話し言葉の習得状況を調べました。介入前に話し言葉がなかった子どもの約3分の2は、介入後に単語以上の言語を使えるようになりました。一方で約3分の1は話し言葉の段階に進まなかった傾向があります。基礎スコアの低さや介入期間の短さが言語習得に関係していた可能性があります。