シンガポール・日本・中国の都市部の未就学児における24時間行動ガイドラインと健康関連QOLの関連
Associations between 24-hour movement guidelines and health-related quality of life among urban preschool children in Singapore, Japan, and China
どんな研究?
01 — Summaryシンガポール・日本・中国の都市部に住む未就学児を対象に、身体活動・スクリーンタイム・睡眠の24時間行動ガイドラインへの遵守状況と健康関連QOL(生活の質)との関連を調べた横断研究です。シンガポールと中国では全項目の遵守が身体的・心理社会的QOLの向上と有意に関連し、日本では身体活動ガイドライン単独の遵守がQOLの向上と関連しました。日本の子どもは全ガイドライン遵守率が最も低かった。
要点
02 — Key points- 01日本・中国・シンガポールの未就学児で、行動ガイドラインの遵守は生活の質の向上と関連
- 02日本の子どもは全ガイドライン遵守率が最低であり、全項目遵守の効果が明確でなかった
- 03中国の子どもは全ガイドラインの遵守率が最も高く、効果も最も明確だった
横断研究のため因果関係は不明。身体活動・スクリーンタイム・睡眠は保護者の報告に依存しており、過小・過大評価の可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Health and Quality of Life Outcomes
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1186/s12955-025-02408-5
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related東アジアの子どもにおける24時間行動ガイドライン遵守と健康関連QOLの関連
日本・中国・韓国の7〜12歳の小学生約3,000人を対象に、身体活動・スクリーンタイム・睡眠の24時間行動ガイドラインへの遵守状況と健康関連QOL(生活の質)との関連を調べた横断研究です。ガイドラインを守ることは、身体的・心理的・社会的な生活の質の向上と関連していました。ただし横断研究のため因果関係は言えず、ガイドライン遵守状況は自己報告に基づきます。
24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。
就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。